希学園 小5算数カリキュラム追伸 | 算数ソムリエブログ-中学受験突破のために-

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中学受験にまつわるココだけの話

前回の記事、希学園の算数カリキュラムについての投稿(http://ameblo.jp/sansu-sommelier/entry-12248195513.html)ですが、ものすごい反響で驚いております。

 

今回は、希学園の算数教材についてさらに掘り下げてお話していきます。

 

まず、前回記事の復習ですが、希の小5算数カリキュラムは、中間層が全員死んでしまう、というお話をしました。小5生が昇りやすい階段が設置されていないカリキュラムで、基礎、土台を形成するのに不向き、という問題点がありました。

 

 

この話をもう少し具体的にさせて頂きます。

 

 

まず、希の算数の一般カリキュラム「ベーシック」というテキストがあるのですが、このテキストが諸悪の根源なところがあります。

 

 

ぱっと見た感じでは、きちんとテーマ別に縦割りで構成されており、さらに基本例題&類題→A問題→B問題→C問題 とレベル別に各問題掲載されていて、昇りやすい階段が設置されているように見えます。

 

 

ですが、これが実は見掛け倒しです。(素人目では分かりにくいと思います…)

 

 

 

問題点① <テーマ別縦割りが大雑把>

まず、テーマ別の縦割りに関してです。例えば「平面図形」という分類の中にも、さらに色々な分類があるわけですが、その細部の縦割りが希のテキストは上手く出来ていません。 一つのナンバーで身につけさせたいテクニックがなんなのかいまいちはっきりしておらず、各ナンバーの学習方針にブレが生じているのです。

 

 

 

問題点② <レベル分けが適切でない>

基礎確認→基礎固め+応用→実戦的演習を、いかに上手に段階的に段階を設置し登らせていくかが、テキストのレベル分けの理想なんですが、この点あまりにも無茶な段階の踏ませ方になっています。テーマ解説や確認問題はまだ良いのですが、A,B問題の量と質が適切でなく、C問題への架け橋にもなっていません。5年生上位層に対しても適切レベルでないにも関わらず、です。上位層でも意外と土台にボロがあって、バリバリの入試問題を解かせたところで、どんなレベルの5年生にとっても弊害しかないと思います。土台が完成し、5年生のうちからベーシックC問題を演習して意味のあるレベルに当てはまるのは希の公開で偏差値62以上取れている生徒のみと思います。

 

 

 

☆少し解決させる方法もある

さて、希学園の塾生がその問題点を少しだけですが緩和する方法があります。

それは「実戦レベル演習」の活用です。

 

昔は実レテキストも劣悪だったと内部でも言われていたようですが、最近は編集し直して、程よいレベルを演習できるよう改良されています。ついつい最レの資格があれば最レを受けたくなる衝動に駆られるわけですが、希公開偏差値が57に満たない中で希の最レを受講しても成績アップに寄与しないと思います。希公開算数偏差値が57以上を安定して取れない方は、「実レ」を受講し、実レの問題演習を何回も何回も解きまくった方が力がつくと思います。「最レ」を受けている方がカッコいい、とか「実レ」だと恥ずかしい、とかしょうもないプライドは捨ててください。力をつけるために何が良いか、シンプルに冷徹にジャッジして、志望校合格を目指すべきです。恥ずかしいなら、今の時代web受講という便利な方法も選択肢に入るかもしれません。

 

 

 では、次回は、浜学園の算数カリキュラムと希学園の算数カリキュラムを比較し、どちらの何が優れているのか特徴を捉えて頂けるよう、分かりやすく解説していきたいと思います。

 

 

 

では、また!

make sense!

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