算数ソムリエブログ-中学受験突破のために-

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中学受験にまつわるココだけの話

「過去問演習をやりたいけど、どれを使うべきか分からない」

「受験する予定の無い学校の過去問をやる意味ってあるの?」

 

こういった疑問を持つ方は多いと思います。

 

本記事のテーマでもあるのですが……

受験予定が無くても、取り組むと効果的な超オススメのセットがあります。

 

それが 「甲陽学院1日目」「大阪星光学院」 の算数入試問題です。

 

 

  甲陽1日目、星光 の算数入試問題がオススメな理由

 

まず、過去問演習の最大のデメリットは、

 

  • 「悪問」や「いたずらに難しい問題」が混じっている
  • 素人目では良問と悪問を判別しにくい
  • 結果、非効率な学習に陥る

 

という点です。

 

 

ところが 甲陽1日目と大阪星光の問題は、他校と比べて

 

  • 標準~応用レベルの「良問比率」が圧倒的に高い
  • 悪問や奇問が少なく、トレーニング効率が抜群

 

だから、関西に限らず全国の上位難関校を志望している受験生であれば、「実戦模試」として活用する価値が非常に高いのです。

 

 

 

特にこの9月~11月にかけて、夏休みにやったことがちゃんと身についているか力試しとして、また実戦模試として、甲陽1日目や星光を定期的に解き、実戦的な思考力と得点力が磨かれることを確認していくことができるのです。

 

むしろ「受ける学校の過去問を10年分解いた」というやり方よりも、こちらを演習模試として活用した方が効果的ですし、私のかつての生徒さんたちにもこの方法を取ってもらうことで盤石な実戦力を身につけてもらい、志望校合格に繋げていくことができた実例がありますので、私個人としても実証済みのお話です。

 

 

  灘・開成・筑駒志望者の中での上位層に対して補足

 

灘・開成・筑駒レベルを狙うトップ層の中には 、取り組んだ上で「ちょっと物足りない」と感じる人もいるでしょう。

 

ただし、灘・開成・筑駒を目指している人達でも標準応用レベルが完璧である人は、意外かもしれませんが実はほとんどいなかったりして、誰しも何かしらの穴があったり苦手や不足があったりするのが現実ですから、まずは謙虚に甲陽一日目、星光の入試問題レベルを完璧にしていくことを大前提に、10月~11月期間の目標として取り組んでもらうことが良いと思いますし、大きな意味があると思います。

 

 

あくまでその上で物足りないという条件付きではありますがその場合には、

 

  • 甲陽学院2日目
  • 近年の東大寺学園の問題

 

に取り組むことをさらにおすすめします。

 

あと、麻布中学を受験予定の方は、東大寺の問題は良い実戦練習の材料になると思います。ただしその場合は取り組む時期は11月末以降にしておくことをおすすめします。(逆も然りで、東大寺学園志望の方は麻布の過去問は良い練習になると思います。ただし、東大寺の算数は解き方・考え方・式・図をどう残してどう部分点を稼ぐかという観点を鬼のように強く持ってトレーニングする必要がありますので、その点については別記事参照してください。)

 

 

  実は“オマージュ”も多い

 

意外と見落とされがちですが、関東の算数入試問題の中に、関西の算数入試問題を参考に作ったであろうと思われる問題が、しばしば散見されます。

 

入試問題を作成する作業において、当然他校の中学入試問題は気になるところですし、作問のヒントとして研究していると思います。その中で、関西の入試問題はやはり各学校の先生の目に止まり参考にしたくなるものが多いということなのだと思いますが、あぁこの問題はかつての〇〇中の問題をブラッシュアップして作ってるな、とか、なんだったらもうそのまま再利用してるな、と思うものも結構見受けられます。

 

そういう意味で、受験予定の全くない学校の入試問題を解く意義は、算数においては大いにありますし、特に関西の算数入試問題は、学ぶ材料としてとても優れており、特に甲陽と星光は全体のバランス感レベル感、総合的なセットとして、取り組む価値が高いので推しています。関東関西はじめ全国の中学受験生にとっても、利用しない手は無いと思います。良いものは使わないともったいないです。

 

もちろん全国の入試問題すべてにおいて学び多き素晴らしい問題との出会いが毎年数多くありますので、関西の問題だけが素晴らしいと言っているわけでは決してありませんので悪しからず(笑)

 

 

 

  まとめ

 

● 過去問演習は「やればいい」ではなく「何を使うか」が極めて重要

 

● 甲陽1日目と大阪星光は、全国の難関校志望生にとって理想的な実戦練習セット

 

● 良問比率が高く、効率良く実力を磨ける

 

● トップ層は甲陽2日目や東大寺をプラスαに

 

 

繰り返すようですが過去問は数をこなすことが重要ではなく、「質」がしっかりと担保された実戦演習の濃密さ次第で学習効果が劇的に変わってくるものです。

 

そんな皆様の「質」担保に、本記事が少しでも役立てば幸いです。

 

 

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夏後の正解は「加速」ではなく「整備」

― 9月からの勝ち筋を間違えないために ―

 

 

こんにちは、算数ソムリエです。

灼熱の夏、おつかれさまでした。講習も模試も特訓も、よく走り切りました。頑張った皆さんにだからこそ、今伝えておかなければならないことがあります。

 

それは、9月10月は「シフトダウン→整備→再加速」の時期であることを念頭に置いて行動してほしいということです。ここでいきなり“もうワンランク上へ!”とギアを上げると、確実に空回りしてしまいます。

 

 

夏はある種の非日常。同じペース・同じ量は日常の9月では再現不能です。にも関わらず塾からは引き続き多くの課題が降ってくるでしょう。まずは立ち止まり、夏までの成果が“自分の中で再現できているか”を確認すべき時なのです。

 

 

 9〜10月の現実:実は鬼門

 

小6受験生にとって、9月中旬〜10月初旬は崩れやすい時期。

主な要因は以下の三つです。

  • 夏休み疲れの反動
  • 運動会練習疲れ(ある学校はここが強烈)
  • 塾宿題↑×学校行事↑で時間&体力を圧迫

運動会がない学校はこの悪影響が最小ですが、ある学校は終わるまでは“守り”を徹底し、終わったらスッとギアを上げる。ここは耐えて乗り切るフェーズになります。

 

✕ 夏の勢いそのままにノルマ増

○ 学校再開スケジュールに合わせた“現実的な再設計”

 

 

 

 「過去問ガー」に振り回されない

 

この時期になると、志望校受験校がぼんやり見え始めることで、過去問に取り組まねばという声が聞こえてくるのですが、過去問の扱いについては注意点が多々あり、伝えておくべきことがたくさんあります。

  • 過去問演習は「形式」を知ることが目的。
  • 過去問は“非効率学習の極み”——数をやるほど良くない。目安は「3年分で十分」。
  • そもそも、そんな非効率を減らすために志望校別特訓などの講座が存在するのでは?

それでもなぜ皆、過去問に走りたがるのか…

 

志望校の問題に触れると「合格に近づいた“気”がするから」というのが大きい理由でしょう。弱ったメンタルに効く“精神安定剤”として過剰摂取したくなる——気持ちはわかります。しかしその結果、

  • 赤本20年分を買い込む
  • 低正答率の捨て問の直しに膨大な時間
  • 本質の底上げが止まる
         ……という定例現象が、毎年起きています。

そもそも学校側は「過去問慣れで突破」されるのを最も嫌うはずでしょう?むしろ過去にない角度からの出題が必ず含まれるのです。対応できるのは、単元ごとの深い理解=基礎素地力であり、そういった力がきちんと養われているかを学校側も問おうと入試問題を作成しているのです。

 

「過去問〇年やった」が合格要因のように語られるのは、成功談の“語り部バイアス”。全合格者に当てはまる話ではありません。

 

 

 

 実戦演習の唯一の目的=弱点の特定と補修

 

“入試実戦!”の気持ちは持って良いんです。ただし「演習→弱点発覚→補修」のループが回らない限り、得点力は上がりません。

発覚後のゴールデンタイム中の行動がカギなのです。

  • 原因特定(知識欠落/定義の誤読/手順ミス/処理速度)
  • 類題3〜5問で“自力再現”できるまで
  • 次の演習で再発チェック

演習を重ねるほど穴が増えるだけの人は、このループが切れているのが原因です。

 

 

 

 9月10月の実務:計画は“現実×再現性”で組む

 

1)週の“核”を絞る

  • 基礎素地の底上げ(比割合、平面図形をはじめとした頻出核)
  • 定型基礎パターンの再現性(手が止まらず解けるか)
  • 過去問は3年×必要大問のみ(形式確認+抽出)

 

2)タスク設計は「量→時間」ではなく「目的→証拠」

  • 目的例:「式の意味理解が曖昧」→“なぜこの式になるのか”を説明できる
  • 証拠:口頭説明+白紙に書いて再現、誤答原因メモ

 

3)やらないことリスト

  • 過去問の全問全直し(捨て問は切る)
  • 同じ誤りの放置(ミス帳は“再発防止策”まで書く)
  • 気分で教材を渡り歩く(今週は“これだけ”に固定)

 

4)親子のメンタル運用

  • 成果よりプロセスを評価(再現できた、説明できた)
  • 睡眠最優先(受験は体力戦でもある)
  • 「過去問、何年やった?」ではなく「弱点、何個つぶした?」を合言葉に。

 

 

 

 ≪まとめ≫●選択と集中●少数だが精鋭●深さを伴ったスピード感

 

夏の貯金は、深さに変換して初めて戦力になります。

  • 闇雲に量を積まない
  • 要点を的確に捉え、深く理解・吸収
  • それで十分、最難関レベル対応可能

9月10月は“整備の残暑”にしてください。無理な加速より確実な再現性。

ここを丁寧に越えれば、11月12月の充実に繋がります!直前期の最後のひと伸びに繋がります!

 

受験生の皆さん、今こそ一呼吸置いて勝ち筋を取り戻しましょう。

 

 

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集団授業は一見すると華やかなのですが授業形態に構造的な問題が潜んでいます

それは授業時間という制約の中で“思考プロセスの学び”を実現しようとすると、授業が成り立たないという大問題です。

 

 

 

  「思考の過程」を伝達するにはそれなりに時間がかかるし負担がかかる…

 

「なぜそう考えるのか」「どうやって発想をつなげていくのか」という思考プロセスを、本来はじっくり段階を踏んで解説していくのが授業のあるべき姿なのですが、塾の集団授業は時間が決まっていて、毎週この範囲を強制的にここまで終わらせなければならないという縛りがあります。

 

そうすると、「とにかく結局こうなんだから受け入れてね」「わからなかったら覚えて対応しちゃえばいいよ」と結果を示してばかりの理解無き暗記強要の授業になりがちで、実際にそういった思考の過程を取り入れることが出来ない授業が日本中の塾に蔓延しています。

 

そして生徒はノートに必死にただただ書き写す。思考プロセスはスキップされ、分かった“気分”だけはしっかり残る。。。

 

超危険な学習習慣が身についていきます。

 

どこかでつまづいたら、どこまでも転げ落ちていく。

しかもつまづいたことすら気づけないから、ひたすら伸び悩み続ける…。

 

 

 

  悪習の蔓延の餌食にならないために…

 

こうなってしまう理由は先ほども挙げましたが

 

● 授業時間の制約

 ●カリキュラムの縛り

 ●保護者からの「先取りしてくれ」のプレッシャー

 ●思考スキップサービスで安心させる営業戦略

 

塾としては「次の単元に進めましたよ、授業でここまで終わりましたよ」「ほら、お子さん答え出せてるでしょ」と示すことが営業的に正解になってしまい、その結果「問題数はたくさん扱ったけど、本当の意味で理解は浅い」という状態の子を量産する授業生成が正当化されてしまうわけです。結局「授業してる感」ばかりが重要視される雰囲気が醸成されます。

 

 

「これはとにかくこう」と結果だけを示す方が、奇しくも授業する側される側それぞれ両者にとって(安易な)得策になっていまい、親も「なんかたくさんやってるわ!」と安心し満たされてしまいます。しかしそれだと肝心の「考える力」「根本理解」がいつまでたっても育たず、つまりはいつまでたっても志望校に合格するために必要な力が育たない、ということになってしまいます。

 

思考プロセスの追及がお互いにとって快適なことでない中で、快適な環境からの脱却へお互いが向かう意志が実現されたときのみ進化成長が得られます。(コンフォートゾーンからの脱却)

 

この現実を受け入れられるかどうかが勝負のカギになり、ほとんどの親子がこの勝負に負けます。

 

歯を食いしばって、「やってる感」ばかり追ったり、それで良いという雰囲気に騙され振り回されないようにしなければなりません。

 

 

 

 

  まとめ と提言

 

集団授業という仕組みを全否定しようとは思いませんが、その仕組みにただ乗るだけでは危険ということをしっかりと受け止め、

 

●「結果だけじゃなく、思考プロセスを大事にする学び」

●「分かったつもり」に注意して、自分の頭で解けるかの確認

●「授業してる感」に流されないで、本質的な理解の蓄積

 

がきちんと担保されているか常に注意を払うべきです。

 

塾任せだと、ほとんどのケースで「伸び悩みスパイラル」に知らず知らずのうちにハマってしまいがちで、抜け出せない悪循環に陥ってしまいます。

 

そしてできれば小学生の皆さんにも「いいこと教わってる感」に満ちた気持ちいい心地いい授業になびくのではなく、「考えさせてくれる本質をとらえた本物の授業」を見極める目を持てるようになってほしいと思います。そこに気付くことができた生徒が飛躍的スピードで成績が伸び成長していく姿を私はこれまで何人も目の当たりにしてきました。逆にラクな甘い道に流され逃避し衰退していく生徒も多く目の当たりにしてきました。どちらの方が正しいかは歴然としていると思います。

 

志望校合格のため、自分の未来のために受験勉強があるわけですから、快適さばかりを追い求めるのではなく、思考プロセスという不快な状態に耐え戦おうという意志を持ち、そこから逃げずに合格を目指し頑張って欲しいと願っています。

 

 

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中学受験界において、毎月のように実施される各塾の「公開模試」

 

お子さんの成績表に一喜一憂するのは保護者の性ですし当然のことと思います。

でも……本当に

 

「模試の点数が良い=本物の実力」

 

なのでしょうか?

 

 

  公開模試の点数、どうやって取っている?

 

そもそも公開模試は、各塾の「らしさ」が出るものです。

  • パターンを知れば対策しやすい?
  • 初見問題でも柔軟な発想力を試される?
  • 時間配分や選択と集中の戦略が問われる?

各塾の模試は完全に

パターンを知れば対策しやすい

の“特性”が当てはまります。その特性に合うように振る舞えば、ある程度は点が取れるようになるということです。

 

ただし……だからこそ気を付けないといけないのですが

 

「模試で点が取れる」⇒「合格に近づいている」とは限らない!

 

これが今回の本題です。

 

 

  「辻褄合わせ当てはめ型」の怖さ

模試の点数が取れる受験生には、大きく3タイプあります。

 

【図:模試で点を取れている子の3タイプ】

③辻褄合わせ型…これは本当に怖い。

一見、解けているように見えるんです。

 

でも実態は「なんか上手くいく数が見つかった」という“偶然の正解”

 

このタイプの子の頭の中は:

 

● 色々当てはめる中でこの数で通ったから合ってるに違いない

● 前にやった記憶のある似た問題と同じことをとりあえずやってみた…

● 時間なかったら、あてずっぽうで当たった

 

……これは技術ではありませんし、それどころかギャンブルに近いものがあります。

 

そしてこのタイプの最も厄介なのが、成功体験として刷り込まれてしまうこと。

 

一度「それで点が取れた」経験があるとその後も同じやり方で進めることに拍車がかかり、結果、本番で通用せず、修正する間もなく入試を迎えてしまうことになります。

 

 

  ②「点取り技術型」は“勘違い”が命取り

 

②のタイプは、まだ希望があります。

模試の点数はそこそこ高い。

でもそれは「模試という“ゲーム”に慣れているから」取れているだけの可能性があります。

  • 出題傾向を熟知している
  • よく出る問題の型だけに特化している
  • 塾の先生の“ここ出る情報”を頼りに対策している

……これは模試の“攻略”としては優秀ですし、むしろ模試に向かう姿勢としてはこうあるべきというぐらい正しい行動です。

しかし、「模試の点数=合格力」だと誤認したまま突き進むと危ないのです。

 

このタイプの子が、本番で初見の問題に出くわすと……

 

「えっ、こんなの模試でやってない」

「どのパターンにも当てはまらない」

「時間だけが過ぎていく……」

 

→ 精神の肉体も、まるで悪魔に引っ張られるかのようにパニック状態を引き起こします…

 

 

  誤認識に気付けた瞬間が、運命の分かれ道

 

でも、②のタイプには希望があります。

点取り技術があるということは、努力する力、困難に耐え忍ぶ力はあるという証左。

自分の“誤認識”に気づければ、軌道修正ができます。

 

「今の点は“知ってることに助けられた”だけかも」

「本質的に考えられていない問題があるかも」

「入試ではもっと“考える力”が問われるはずだ」

 

この気づきが持てた瞬間から、受験の未来は変わります。

 

むしろこの気づきこそが、合格をグッと引き寄せるチャンスになります。

 

 

  まとめ:模試の点数は「通過点」“自分の中身”を見直す材料に

 

模試の点数が良くても、それは数字としての「結果」であり、入試本番で数字に繋がるチカラの「本質」ではありません。

 

  • その点数、どうやって取った?
  • ちゃんと理解して答えを導き出した?
  • 「当てはめ」じゃなく原因理由に「納得」して解けた?
  • 初見の問題に、冷静に対応できた?

 

ぜひ、お子さんと一緒にこの問いを投げかけてみてください。

模試の点数を超えた“真の実力”を見つめることが、合格への最短ルートです。

 

 

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「小5算数は受験の命運を握る」

という、既にこれまで擦りに擦られ倒したであろうありきたりなお話を、今回は敢えて取り上げていこうと思います。

 

受験算数の世界、小5で全てが決まると言っても過言ではないという話を皆さんもどこかで耳にしたことがあると思います。

 

これは都市伝説でも塾業界の陰謀でもなく、紛れもないただの現実です。

 

それを知らずに小6を迎えたら、それこそ「後悔しか残らない6年生」が始まってしまいます。

 

では、なぜ小5がそれほどまでに重要なのか?

受験指導の現場で色んな瞬間を目の当たりにしてきましたので、その中で得た経験や知見をもとに順にお話していければと思います。

 

  小5=中受算数の“本番スタート”

中学受験のカリキュラムを大きくざーっくり分けると以下のようになります。

 

  • 小4まで:算数プレリュード
  • 小5:中受算数本格導入+基盤構築
  • 小6前半:総復習+実戦準備
  • 小6後半:入試レベル演習

 

小5で「どれだけ本気の土台作りをしたか」で、小6の戦い方がすべて変わります。

 

 

 

 

 

  どんな勉強が必要か?「質✖️頻度✖️深度」の三重奏

 

「やってるんですけど、なかなか伸びなくて…」

よく聞きます。しかし大事なのは「何を、どれだけ、どのようにどの深さでやっているか。

 

 

何を?(What)

小5で扱うのは、比割合・図形・速さ・数といった、いわゆる「受験算数の中核」となる単元ですので、この時期にそれらの基礎土台レベルを本気で習得できるか否か。

特に大事なのは言わずもがな「比割合」で、全ての単元に関わってくる超重要土台となります。

中には、「割合」って結局なんなのか言語化出来ないままの6年生も多くいます。そうなってしまっては……致命傷。

 

 

どれだけ?(How often)

毎週の授業で触れているだけで大丈夫と思っている方はさすがに皆さんの中にはいないと思います。以下のステップに即して、復習→演習→再復習のループを、週単位でちゃんとこなしていけるかどうか、時間と戦うしかありません。


〈算数力向上の定番ステップ〉


 

 

どのようにどの深さで(How deep)※最重要

「〇〇、わかった!」って言ってる子に「じゃあ〇〇ってどゆこと?」と聞くとフリーズ…典型的な「分かったつもり病」に陥っている小5生は多いです。

 

表面的な理解でなく、分野を横断して使えるレベルで深く理解できているかどうかが、小5段階でこそ重要で最も鍛えるべきポイントです。

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【※例】小5で「割合」を“浅くやった子”と“深くやった子”の違い

問題:ある商品を定価の25%引きで売ったところ、仕入れ値の20%の利益が出ました。定価は仕入れ値の何%ですか?

●浅くやった子:

「えっと…25%引きだから…1-0.25=0.75倍で…」「20%の利益ってことは、仕入れ値の0.2倍が利益だから…」「原価をとりあえず100マルと置くって習ったぞ…」

複雑さややこしさを回避できず無駄な動きが多く正解までスムーズに辿り着けない

●深くやった子:

「4:3と5:6で比合わせするだけでしょ」

スマートで簡素化されていて迷わず詰まることなく正解

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  小6からでは遅いのか?

不可能ではないが、厳しい… が現実と思います。

小6から本腰入れるなんていうのはマインドセットの時点で問題があります。ただ、小6になって突然中学受験をすることになり一念発起して始めるというパターンの子は比較的間に合う可能性が高いです。

 

小6では「解法のインストール」だけでなく「使いこなし&時間内解答」の精度も上げていく必要があります。

「小5内容を理解してること前提」で話が進むことも多くなってきます。(特にあの塾はヤバい…)

 

小5で習得すべき基礎土台を体に染み込ませていないと、小6の演習でただただ消耗し続けることになり「インプット不足×演習過多=伸びないループ」という最悪な沼にハマってしまいかねません。

 

 

  まとめ:小5は中学受験のエンジンルーム

 

「受験はまだ先だし、焦らずコツコツ…」この考えは百歩譲って小4まで。

 

小5は、中学受験算数という長距離レースのエンジンを作る時期なので、ここを手抜きすると、小6でどんなにガソリン(時間と努力)を注いでもエンストします。

 

小5の算数学習を甘くやってしまうと、最後まで伸び悩む…。

逆に、小5で正しく取り組んでできるようになった成功経験積んだ子は、小6で加速できる。

 

小5の一年は、本当に勝負です。

小5で算数に惚れ込むまでなれば理想的、いちばん強い小6受験生に仕上がります。

 

今回のお話は、まさにこれから大事な時期を迎える現小5生にとっても、大事な時期を不本意に終えてしまった小6生にとっても、大変重要な内容だったと思います。胸にぶっ刺してこれからの行動に役立てて頂ければと思います。

 


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少し前にこんな記事が話題になっていました。

 

 

保護者のリアルな声として、多くの共感と議論を呼んでいたように思います。いずれにせよ注意喚起しておかなければならない内容ですし、私も記事を書く良い機会をいただきました。

 

本件について私が思うところ、まず以下簡単に要点をまとめます。

 

■分からんかったら動画見る、は致命的欠陥のある学習法

■テキスト全問解説!という便利なサービスが親として有難い気持ちも分かるしそれにつけ込んで塾などがこぞって提供する気持ちも分かる

■だがしかし、提供する側のモラルを感じない

■動画見れば「思考」しなくても宿題終わらせられるよ、というまるで麻薬を配るかのようなサービスはクソ

■受け取る方にも問題がある

■活用法にどう注意を払うか、をやはり「考える」ことが重要

 

 

  「分からんかったら動画見る」の致命的欠陥

 

まず、私は動画サービス自体を否定しているわけではありません。声を大にして否定したいのは、テキストの全問解説だとか、入試問題過去問の全問解説だとかで、そういった「考える」ことから逃げる手助けをする解説動画サービスがクソだと思っています。みなさんの家庭学習をサポートするという名目でアヘンをばら撒く提供側の姿勢、モラルを問いたいですし、それを有難がって喜んで欲する気持ちを自制、制御できない受け取り側にも問題があると思っています。

 

「分からんかったら動画見る」という極めて受動的な動画視聴は

●学習した「気」になる

●定着した「気」になる

●分かった「気」になる

●出来るようになった「気」になる

●賢くなった「気」になる

 

という「気」を得るにはとても長けていると思います。志望校合格という苦難の末に得られる結果ではなく、日常の中で学習がスムーズに進捗しているかのような心地よい錯覚、まさにバブルのような「気配」が欲しいという人ほど、受動的な動画視聴に陥りやすいように思います。

 

 

  学びの定着に必要なこと

 

学びの定着に必要なことは、「分からない」という状態に耐えて思考や作業の経験を積むこと、であるはずなのに、一部の動画配信サービスはあろうことかここをすっ飛ばすことを手助けするサービスになってしまっています。サービス提供側のモラルを問う、と前述したのはまさにこの点について。

 

時には立ち止まることも必要だし、自分の思考の癖に合わせたアプローチ法を探求したり、図で整理したり、再度イチから構成し直してみたり、自分の感覚を研ぎ澄ましていく貴重な機会をこういったサービスが奪うことになってしまっていては本末転倒です。

 

受動的で消極的な情報受け取りスタイルで解説動画を視聴していては、ただただアウトプットの機会が奪われ、自分の言葉で言語化できない応用もできない、といった状況に陥ってしまうのは至極当然、ということになります。

 

 

  能動的な活用をしないとダメ絶対!

 

では、サービス受け取り側はどういう姿勢でいないといけないのでしょうか。

とにかく重要なのは「能動性」「主体性」です。

 

この動画をこういうふうに使うのだという目的意識があるかないかで、理解度吸収度が大幅に変わります。

 

●自分は小5全分野の基礎理解が不十分だからこの動画を利用して基礎土台を固めるぞ!

●自分は数分野、場合の数分野が苦手だから、この動画を利用して苦手克服しよう!

●超頻出の図形分野を強化するため、手筋のバリエーションをもっと増やすためにこの動画を活用するぞ!

 

解説動画を利用するときは、まずはこのような主体的な目的意識があるかどうかを確認してください。

 

分からない問題に出くわしたら動画見て解決すればいいや、という姿勢では、このような主体性能動性は生まれません。

 

●動画を適宜止めて、あくまで自分の思考を中心に、メモやノートを取りながら視聴する

●見た内容を自分の言葉で説明、アウトプットしてみる

●少し時間をおいて、自力で再現できるかどうか解いて確認する

 

このような、記憶や理解の深みに拍車をかける行動は、主体性能動性があってこそなせる業です。

 

便利なツールだからこそ、利用の仕方には注意しなければなりませんし、見るだけ聞くだけの受け身の姿勢になってしまうとせっかくの学びの場が全て無駄になってしまいます。

 

実力の裏付けがないまま「うまくいっている風の安心感」を得ても仕方ありませんし、幻想や錯覚を求めてはいけません。

 

必ず能動的に使いこなそうという姿勢を持って、地道な思考の積み重ねでもって確かな思考力を養わなければなりません。

 

 

  サービス提供側のあるべき姿勢

また、サービス提供側も、視聴者が「分かった気」になるように、「すごいことを知った気」になるように見せ方ばかりに注力し、いかに課金させるか、というモラル無きインセンティブに振り回されてはいけません。

 

本当に学びの定着に必要なのは「不快な時間」に耐えることであるとサービス提供側も実は知っていますよね?

  • 分からないことに出会う

  • 自分で試行錯誤する

  • 図に書いて整理する

  • アプローチ方法を模索する

  • 自分なりの仮説を立て、検証していく

こうした「不快な時間」こそが思考力を鍛える最良の時間であると提供側も知っているくせに、モラルと責任と使命を失い、この“最も重要な過程”を省くことを売りにして顧客満足度を高め、教育の本質を失ったサービスを提供することに注力することに関しては大変遺憾に思いますし強く警鐘を鳴らしたいと思います。

 

実際に問題を解くときは無数の試行錯誤や苦労を伴った過程があるわけで、そこがまったく見えない解説動画を作ることに勤しむことはいいかげんやめて欲しい。

ただ解き方を教えるだけではなくて、どうやってその手筋にたどり着いたかを視聴者が深く学び知ることが出来るように工夫して作るように心掛けて欲しい。

ある解法に至る前に実はこんな選択肢があったんだよ、その選択肢が出てきた背景にはこんな試行錯誤があったんだよ、 といったことを示してくれる、ちゃんと学びが深まる動画作りに力を注いで欲しい。

 

だからこそ私は、宿題進めていくときに分からなかったら見てね、という目的のテキスト全問解説動画や、入試問題を抽出することなく〇〇中入試問題全問解説動画、などといった類の動画は、さんざん求められてはきましたが一切作っていません。

私が提供している配信講座は、明確な目的を持ち、能動的に活用しようとする人のみが受講できるよう、内容設計・導線設計にも配慮したものになっています。

 

 

 

  まとめ総括-毒にも薬にもなる解説動画-

 

ここ数年特にコロナ禍以降、便利なツールとして受験生の間で注目されてきた「解説動画」。扱い方次第でむしろ非常に危険なツールになってしまい、学びどころかバカを促進させてしまいかねないというお話でした。解説動画を過大評価せず、見てるだけで力がつく、と思ってはいけません。「見せる」部分だけを見て、学んだ気になっていてはいけません。

 

実際に手を動かしたり、問題を解く過程で得られる自分なりの思考のスピード感、自分なりのアンテナの張り方で得られる直感力、が身についていないと、本番でいざ試験を受けるときに大きなギャップが生まれます。

手を動かさずに解説動画を見てるだけでは、問題の本質をじっくり考える機会になりません。

最終的に試験で自分の力を発揮できるかどうかは、実際に手を動かしながら解く経験をどれだけ積めるかです。それを補うツールとして解説動画を利用する、という主体的な意図をもって活用できるのであれば、どんどん利用して良いと思います。

 

入試本番の試験は、現状デジタルではなく紙に書いて問題を解く戦いですので、実際の試験で求められるのは、手を動かしながら問題を分析し、解き進めていく力です。普段から手を動かし、(手が動くということは脳も動いている!)脳や五感を使って、思考の「深さ」と「スピード」を養うことで、いざ本番で迷走したり焦ったりしてしまわずに自分の力を発揮できる結果を追い求めてほしいと思っています。

 

便利なツールも、使い方を誤るとただの時間の浪費、「学びのツール」どころか「思考停止のツール」に成り下がってしまいます。重要なのは受け身ではなく、能動的に学ぶ姿勢です。動画をただ見ているだけでは、結局は本番で使い物にならず息切れします。

 

受験生は試験に強くならなければいけない、試験で結果を出すために頑張っているのだという根源を忘れないようにしましょう。宿題を終わらせること、復習テストや模試で点数を取ってクラスを維持すること自体が目的では無いはずですよね?

 

 

「手を動かし、試行錯誤し、思考を重ね、実戦感覚を養う」

 

この普遍的な真理だけは、どんな時代になっても変わりません。

この記事が、今学びに向き合う皆さんの一助となれば幸いです。

 

 

 

 

■■算数ソムリエ■■

 

☆☆算数ソムリエの配信講座『小5最高レベル特訓』☆☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミスがなくならない

 

単純ミスをくりかえしてしまう

 

多くの方が抱える悩みであると思いますが、人間である以上、この悩みは尽きません。

 

↓↓まずは以下過去記事を参照して頂けると幸いです。

 

 

ミスが多い人と少ない人、という分類自体に意味が無いような気がします。

上記過去記事でも述べている通り、ミスが少ない人はミスをしていないわけではなくて、ミスを修正するプログラムを自分の中で持てているだけです。ミスを完全撲滅するのは不可能と悟った上で、最小限に抑えるためにどんなシステムを取り入れるべきか?を考えることがミスを減らす第一歩です。

 

 

  『客観的視点』を持ち合わせた人になる

 

ミスをしてしまうことも、ミスを修正する動作を取り入れられないことも『客観的視点の欠如』によるものが大きく、自分の行動や言動が相手からどのように見えるのか、相手がどのように感じるのか、を把握できていないことが要因となって様々なミスを引き起こします。相手目線で自分を見ることができるようになれば、自分の動作を自分でチェック(セルフチェック)することが、無意識レベルで自然にできるようになっていきます。

 

丁寧にやりなさい、見直しをしなさい、計算用紙をこう使いなさい、といったことを親も先生も闇雲に言ってしまいがちですが、小手先をいくら伝えたところで、やってるよう(に見せているだけ)で実質やれていない状態がどんどん築かれ、むしろ悪化していくことさえあります。自分目線しか無い状態でミスを防いでいくのはそもそも困難です。

 

客観的視点が欠如している人は、適度な環境負荷が不足または負荷に対する耐性が不足している、ことが多いように思います。日常生活の中で、全科目の学習の中で、自分本位の動作や言動主体で答えや結論を出していないかどうか、まずは確認する必要があると思います。悪癖が出ているのであれば自他からの強烈な意識で矯正していかねばなりません。(強力な意識化で無意識レベルを高める)

 

また、相手目線で自分を見れるようになったら、さらに俯瞰目線で自己観察できるようにトレーニングしていくことも次のステップとして重要と思います。

 

↓↓↓以下過去記事も参考にしてください。

 

 

 

ミスを無くそう無くそうと悩んでいる人は多いと思いますが、無くそうとするのではなく、ミスは必然的に引き起こされるものであるのだということをまずは受け入れて、その上で『ミスを修正し最小限に抑制するプログラムを自分の中に取り入れる必要性を感じることができる人』になれればひとまず十分と考えると良いと思います。

 

まずはマインド変革から。


そんな精神的成長を目指せる機会を小6時点で与えてくれる中学受験というツールは素晴らしいとも思います。

 

頑張る受験生親子の参考に、また、エールとなりますように。

 

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  2021年に配信開始

私の配信講座『小5最高レベル特訓』は2021年5月に配信開始となり、はや3年が経とうとしています。当時小4生で先取り受講していただいていた方はちょうど今年入試を迎えたことになるわけですが、ある受講生から慶びのメッセージと写真が届きましたので、紹介させていただきます。

    

算数ソムリエ先生


 2021年に配信講座「小5最高レベル特訓」でお世話になった〇〇と申します。2024年度中学入試で灘中など複数の最難関校に合格できました。勝手ながらご報告させていただきます。

 

 長年多くの受験生をご指導されている先生に言わずもがなですが、決して順風満帆な道のりではなく、山あり谷あり苦難の道を一歩一歩着実に歩み続けた結果、最終到達地点が灘中合格だった、といった実感です。

 

 しかし、先生の配信講座との出会いが間違いなく最難関への第一歩でした。受験算数の基礎・全体像、道具の整理・点検、市販問題集・塾の利用方法、ミスの実態、場合の数・過去問の取り組み方、など多くの金言をご著書やSNSからいただけたため、親子とも道に迷うことがありませんでした。

 

 世間では、一部特定の成功者の発言が目立ち流行り、あたかも絶対正解のように語られていますが、プロや専門家が発信する受験の本質・一般論こそ、十分咀嚼して我が子に落とし込むべきではないかと思った次第です。

 

 我が家のように「算数ソムリエ」webコンテンツから「中学受験のコツ」を上手くつかんでいる家庭は多いと思います。先生のご活躍が、中学受験において最大多数の最大幸福に繋がることを祈念いたします。お忙しい時節に長文で失礼しました。

 

 

ご丁寧に報告のメールをいただき、また素敵な写真(本当に素敵な笑顔でした!)と共に送っていただき大変恐縮です。また、私の活動を後押しする身に余るお言葉の数々、冥利に尽きる限りです。十分に私の発信意図を汲んで頂いた上で咀嚼してお子様に落とし込んで頂いている方が少なからずいることを知れることで、この講座を作って良かったと心から思えます。

 

現在中受界隈はSNSも加熱していて、私が発信を始めた頃とは随分とネット上の様相も変わり様々な情報が溢れている中で、この配信講座を発見し拾い上げ活用し役立てて頂いたことに、むしろ私の方が感謝申し上げたいぐらいです。

 

また、他にも、中学受験を終え大変重要な示唆に富んだ内容のメールを届けてくださった方もいますので、紹介させていただきます。

    

算数ソムリエ先生

 

 ご無沙汰しております。

 

 受験も無事終わり、第一志望にかなり余裕をもって合格できました。他にも、前受校、併願校にも合格でき、大変満足のいく結果となりました。

 

 私は九州出身で中学受験未経験で右も左もか分からない状況から、小3の2月から浜学園にHクラスから入塾、正社員共働きで大変でしたが、コロナ禍という私たち親子にとってはビッグチャンスを経て(不謹慎ですみません)紆余曲折あり、Vクラスをなんとか維持しました。

 先生のブログは何度も拝見し、問題集やら、講座選択やらもほとんど実践し、最後の小6夏休み後の息子の学力の伸びは本当にすばらしかったです。(算理偏差値60→67。)

本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

 

 我が家は理科が得意だったため、夏期講習や志望校別、直前特訓を一切とらず、国語も授業ばかり受けても点数UPは望めないと判断し、自宅で私と記述のポイント確認。算数も先生に言われた通り、夏期講習をとらず、小6夏休みは、小5最レ算数のNo.1~12をほぼ完璧に致しました。あと計算マスター、テーマベーシックを大切に解き、直しも完璧にしました。マスターコースにしっかりのぞみ、あとは先生のおっしゃる市販の問題集を自宅で活用しました。ただ成績表を見る限り、我が家のように講座を省いている家庭はうちくらいで(国理を受けず、算数志別を受けるなど表で分かりました)、正直かなり不安にはなりました。そして受験を終わった結果、先生のおっしゃる通り

 

①過去問はほどほどでいい(2~3年)

②講座選択は見極める

③間違いなく自宅での自学自習そのためには親子関係が大事なのですが)

 

が大切だと感じました。

 

 先生のおっしゃる通り、塾はネイルサロンのように行ったらきれいになって出てくるわけでもなく、ただのシャワーになっていることがほとんどで、本当にうまく使いこなすかどうかだと感じました。小学生男子が朝から晩まで塾で缶詰で集中が続くわけはないと思っています。

 

 そして今回私の周りで不本意な結果になった方のほとんどは小1から浜学園に通っていたこと、そして、またその子達がまた、鉄緑会に入塾した(させられた)という話を聞き、他のご家庭をどうこう言うつもりはありませんが、子どもが正直疲れ果てていて塾産業はこうやって成り立っていると感じました。Hクラスからも鉄緑会に入れます。

 

 我が家もそんなに立派な子育てができている訳ではありませんし、親子喧嘩もたくさんしました笑。正直塾に預けている方が楽です。息子は浜学園とても楽しかったと言っておりますが、塾は極力もう行かずに学校だけで

頑張りたいと言っています。

 

 先生のブログでの発信が、多くの家庭を救っているのではないかと思います。少なくとも我が家は右も左も分からない状況から、救って頂きました。

 

 勉強を嫌いになることなく、睡眠時間も一日8時間確保し、直前期は算数の難問をもっと解きたいと楽しむようになっていました。

 

 最後になりましたが算数ソムリエ先生、本当にありがとうございました。我が家にとって思いおこせばですが大変幸せな中学受験でした。先生のこれからのご健勝ご発展を心よりお祈りしております。

 

※長文乱文失礼いたしました。お忙しいかと思いますので返信不要です。

 

  小6中受生にとって大事なこと~同調圧力との闘い~

 

太字にさせていただきました

①過去問はほどほどでいい(2~3年)

②講座選択は見極める

③間違いなく自宅での自学自習そのためには親子関係が大事)

 

これらが大事であることは、私も毎年毎年口を酸っぱくして発信し続けていることですが、こちらのご家庭も上手く咀嚼して落とし込んで頂けたようで大変嬉しく思います。本文にもあります通り「講座を省いたり取捨選択している家庭は稀で不安な気持ちになる」というモヤモヤがどうしても否応なく押し寄せてくるもので、これはどのご家庭にとっても不可避なのですが、「同調圧力に負けなかった」或いは「同調具合を上手く調整できた」ことが勝因だったのではないかと思います。大手塾側の「皆さんやってますよ」「そんなことしてる人はいませんよ」「こうするのが普通ですよ」等は決まり文句で言っていると捉えておいた方が身のためです。

 

皆さんも、他の人がやっているから、とか、インフルエンサーの□□さんが言っていたから、とか、成績の良い〇〇くん△△さんがやっているから、とか、そういったものに飛びつきたくなる気持ちは重々分かりますが、方針無くよく分からず安易にマネしたり鵜呑みにしても大体効果なく、中途半端に終わってしまいます。お子様自身の現在地と目的地をまずは出来るだけ正確に知るよう努め、その上で本当に何が必要か、お子様にとって何が効果的か吟味することを忘れないでほしいと思います。「みんなと同じ」ことをやっていても、厳しい中学受験で勝ち抜くことはできません。

 

 

新年度はまだ始まったばかり。過去は変えられませんが、今後の命運は皆さんのこれからの行動次第で変えられます。冷静な現状把握と勇気ある決断がポイントです。頑張ってください!

 

 

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2024年度の各塾の合格実績がほぼ出揃いました。 

 

まず「灘中」を見てみましょう。

 

【灘中】

浜学園 111名

馬渕教室 58名

希学園 53名

早稲アカ 52名

四谷大塚 48名

日能研 42名

SAPIX 33名

能開センター 13名

進学館 8名

成基学院 1名

——————

合計419名  (灘中発表合格者数265名)

2024.2.15現在

 

塾発表の数の合計と、灘中の公式発表の合格者数にはかなり乖離があります。(419ー265=154)

 

この理由について『塾の掛け持ち』をしている人が増加しているからだとする論が散見されますが、本当にそうでしょうか。

 

灘と同じ統一入試日に試験がある関西屈指の最難関校「甲陽学院」「大阪星光学院」についても、各塾発表合格者数を見ていきましょう。

 

【甲陽学院】

浜学園 88名

馬渕教室 30名

希学園 41名

日能研 34名

SAPIX 13名

能開センター 3名

進学館 13名

成基学院 0名

——————

合計222名  (甲陽学院中発表合格者数220名)

2024.2.15現在

 

【大阪星光学院】

浜学園 101名

馬渕教室 53名

希学園 39名

日能研 34名

SAPIX 3名

能開センター 72名

進学館 6名

成基学院 1名

——————

合計309名  (大阪星光学院中発表合格者数300名)

2024.2.15現在

 

塾発表合格者合計数と学校発表合格者数の乖離は「甲陽」が222ー220=2、「星光」が309ー300=9、となっていて、灘のそれと比べるとほぼ乖離が無いと言えます。

 

もし、塾の掛け持ちやオンライン受講利用者などが増加したことでダブルカウントが増えているのが理由とするなら、甲陽や星光の最難関校においても、同じようにもっと大きな乖離が見られないと筋が通りません。灘受験者は特に意識が高いから灘受験者においてのみ塾の掛け持ちが流行したのだ、ということを言い出す人もいそうですが、現場関係者は分かると思いますが、灘を目指していたけど統一入試日の受験校を甲陽や星光に変更する人は実際多くいるし、むしろその境界で悪戦苦闘している層こそ塾の掛け持ちなどに手を出すバイアスもかかりやすいですし、そもそも甲陽や星光を第一志望にしている皆さんもかなり意識高いですし、「灘だけがたまたまそうなる」という説はかなり正当性に欠けると思います。塾の掛け持ちなどによって合格者数の乖離が大きくなるという現象が灘だけに留まるのは異常で、甲陽や星光にも同じ傾向が少なからず見えてくるはずで、その2校で同じ傾向が全くと言っていいほど見受けられない、というデータを健全に見ることは正直できません。

 

また、そもそも、塾の掛け持ちといっても、特訓講座だけ別塾で受講したりオンライン講座を受講したりだけの塾生を合格者として本当にカウントしているのでしょうか?

 

実は全国学習塾協会において「基準」が設けられています。

 

合格実績に含むことのできる塾生徒の範囲を「受験直前の6か月のうち、継続的に3か月以上在籍し、かつ受講時間数が30時間を超える」と規定する

※参考↓

 

ただ、この規定を守るように完璧に規制をかけることは実質やりようがなく、結局は塾を経営する企業の「モラル」に委ねられていることになります。

 

塾経営モラル、マーケティングモラルが低下している塾は今のうちに改善しないと、ホワイトであることを週刊誌などによって強要される社会になってきていますから、その煽りを間も無く受けることになるかもしれません。

 

中学受験は卒業し離れることで顧客が常に入れ替わる構造があるので、その構造自体が破壊されたモラルによる工作に毎年のように長年多くの保護者が翻弄され続けることに拍車をかけているのかもしれません。

 

恣意的な意図を注入された数字は、人を狂わせます。

 

そうならないように算数を学ぶ意義があるのだと、私は信じています。

 

 

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とにかく量をこなせ

解いた量こそが良い結果に繋がる

 

本当にそうでしょうか?

私は半分正解、半分不正解だと思います。

 

 

以下、ある有名な元プロ野球選手の話です。

 

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毎日500回も素振りをしているなんて、すごいですね!その陰の努力が高い成績に繋がってるんですね!

 

記者たちにいつもそう言われ、「まぁ、そうですね」とは答えていたものの「本当は違うんだよな…」と内心思っていたそうです。

 

『毎日500回素振りなんて、大概の選手はやってる。結果が出ていない選手だってやってる。ただ自分は1回1回の素振りで、ピッチャーが誰で、何回の何アウトで何球目で何点差で、どのように攻めてくるか、500回全て具体的に細かくシミュレーションしながら振っていた。1回1回の素振りの質だけは、周りの選手に負けないようにしようと思っていた。何も考えず500回素振りをしても腕が太くなる単なる筋トレにしかならないでしょう?』

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やみくもに回数や時間をかけるだけでは、ハイレベルな戦いに勝利することはできない。単に努力だけでは成果に繋がらない。仕組みのない努力は、成果を出せない言い訳に過ぎない。

 

努力の「質」「仕組み化」が大切なのだという教訓を思い知らされる重要なエピソードだと思います。

 

受験勉強とスポーツは違うだろと言う人もいるかもしれませんが、受験は頭を使った競技ですしそれまでの努力訓練で培った力で勝敗を争うという意味ではスポーツと同じですので、こういった一流スポーツ選手のマインドセットは、そっくりそのまま参考になると私は思います。

 

 

量は確かに、結果を出すためには必要です。

ただ、こなした問題が単に多ければ多いほど、良い結果になる確率勝率が上がる比例の相関関係にあるわけではありません。量が大事だ、量が全てだ、と言う人は、努力の質や仕組みや意識を考えることから逃げていて、それを正当化するための量によるごまかしを言っているように見えます。そして、成果が出なかったとき「頑張ったのに」という言い訳、あるいは「頑張ったからOK」「頑張ったこと自体が大切」などと綺麗事で処理、このどちらかで完結しがちです。

 

『どの』問題を『どのように』解いたか の方が、何を「どれだけ」やるよりもはるかに重要であることは、心にとどめておく必要があると私は常々言い続けています。

 

 

トップレベルの生徒の中には、最小の努力で最大の結果を生むのが抜群に上手な子が一定数います。常人離れした『努力の質の担保』で、天性の才能で学習効率化が出来ているなと。

 

ただ、常人がそこまでを目指すことは出来ませんので、

 

●自分の現在の実力に見合った努力が出来ているか?

●土台固めを棚上げして、先取りばかり意識していないか?

●毎日の計算練習一問一問大切にできているか?スピード狂になっていないか?

 

等といった、闇雲努力に繋がらないようなチェックポイントをいくつか自分なりに考えて、自分の胸に手を当てて、愚かな方向に進んでしまわないような心掛けと共に学習に取り組んで欲しいと思います。

 

 

結果の最大化に向けて、皆さんがんばってください!

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