山で出会う「フウロソウ」が好きです。
特に派手というのでもなく、花が大きいくもなく、小さくもなくです。
日本の各地にその土地に適応した仲間がいます。
里に暮らしいてるので一番メジャーなのが「ゲンノショウコ」でしょう。
最近は道端に多いのが、オランダフウロやアメリカフウロです。
今年も山のフウロソウに会いたくて・・・
でも季節が遅かったのか、目当てのものには会えませんというか、見つけられませんでした。
今年多く出会ったのがこのフウロソウです。
「ハクサンフウロ」です。 漢字では「白山風露」です。
フウロソウ科、フウロソウ属の多年草です。
本州の中部以北の亜高山、高山帯の草地で暮らしています。
日本固有種です。
白山は天下の三名山。そのハクサンの冠を頂いています。
日本三名山の「タテヤマ」の名を付けた高山植物もたくさんあります。
でも富士山は少ないです。富士山はその歴史、植生が他の山地山岳とは異なりすぎます。
もう富士山は登山したいとは思いません。昔のように静かにはならないでしょう。
茎や葉に伏し毛があります。
茎は20~50cmくらいで下向きに短い毛があります。これはアリ対策でしょうか・・結構、アリで迷惑しているのも多いようだし、また、アリが花粉を食べるのを防いでいるのかも・・。
葉っぱには根生葉が数枚ついて、形は掌状で深く5つに裂けます。
そしてその裂片はさらに3出状に2~3裂します。葉柄も長くて下向きの粗毛があります。
茎葉は対生していますが時に互生もあるそうです。
花びらは5つで、花色は淡紅~紅紫色です。
花びらにあるスジがグンナイよりも濃くはっきりしています。
花は紅紫色で、花柄や小花柄に下向きの毛が密生しています。
花びらは5つで倒卵形、基部に白い毛がたくさんあります。
雄しべは10本、めしべは1つです。
萼の様子も確認しました。
果実は蒴果でで熟すと5つに裂けるようです。
これにも白花があり「シロバナハクサンフウロ」といいます。
今年はこんな色のがありました。
「シロバナ・・」と言えるかわかりませんが、かなり色が薄くなっていました。
そしてついに・・以前に見つけた花びらが4つ。
他にも「エゾフウロ」「タカネグンナイフウロ」「「フギレエゾフウロ」などがあります。
次は上のハクサンフウロよりもポピュラーなフウロソウかも知れません。
でも別々に見るとどっちがどっちか・・わかりません。
「アサマフウロ」です。 漢字では「浅間風露」です。
フウロソウ科、フウロソウ属の多年草です。
本州の中部から北、朝鮮半島、中国の東北部などが故郷です。
標高はそんな高い所ではありません・・平場~高原の湿気のある所でも会えます、ゲンノショウコの友達ですし、高山型では「ハクサンフウロ」や「タカネグンナイフウロ」「チシマフウロ」「トカチフウロ」でしょうか。
そして、固有種も多く「ビッチュウフウロ」「ハクサンフウロ」「エゾフウロ」「カイフウロ」などがあります。
草丈は60~80cm近くもありますが、結構倒れてしまったり、斜めになったりしています。葉っぱは深く切れ込んで掌状になって5裂しています。葉の表面と裏の脈上に細かい毛が密生します。花径や小花柄にも下向きの無が密生しています。
花はこのように、濃い紅紫色です。フウロソウの仲間では一番大きい方ですね。
花のつくりは、萼が5、花弁5、雄しべは10本、雌しべは1本です。
萼片は5つになって先がトゲのようになっています。
このフウロソウの仲間って花びらがシワシワなんですが、何故でしょうか?
妄想するに、①虫が動きやすく、滑り止めにしている。②光を反射させて目立つようにしている。③表面積を大きくしている・・
花は紅紫で濃淡はいろいろありました。
花びらの基部に白い軟毛が密生しています。
花の基部からは濃い脈線が出て、細かい支線のようなものも入ります。
出来る果実は蒴果です。
そしたら・・・
花びらに裂けめが入ったのが・・・