何年か前に北アルプスの登山道の脇でたくさん会いました。その後はしばらくご無沙汰でしたが、今年再会しました。
葉っぱに焦点がいってしまいましたけど・・・
「ミヤマママコナ」です。 漢字では「深山飯子菜」と書きます。
「深山飯子菜」ってずっっっと中華料理のメニューに見えてしまいます。
ハマウツボ科、ママコナ属の1年草です。
在来種で、北海道から本州の山地、亜高山帯に暮らします。ママコナの高山型とされるようですが、本当は複雑みたいです。
秩父、八ヶ岳、南アルプスの高山帯や亜高山帯には「タカネママコナ」があり、これは花色が黄白なので違いははっきりわかります。
またそもそもの基本種とは「シコクママコナ」というそうで、中部より西、四国や九州にいて、苞の縁に刺状の鋸歯があるそうです。
さらに西日本の低山で希少種で、紅紫色の地に白い斑が入ります「ホソバママコナ」です。
さらにさらに、ママコナの変種で斑が白く苞の詩がが少ないのが「ツシマママコナ」。
他にも「オオママコナ」、「エゾママコナ」、「ヤクシマママコナ」、などもあります。
葉っぱは対生について、狭卵形や長楕円形、長楕円状披針形で、全縁です。
葉先がとがり、基部は円形で長めの柄があります。
花は2唇形の花、紅紫色のかわいい花。
下唇の内側に白~黄色の隆起したところが2つあります。
そして両側にチャームポイントになる黄色い斑点があります。
萼片が4つあります。
そして雄しべも4つで上唇に包まれています。雌しべは1つ。
でもこの花が実は「半寄生」という生き方と知ってビックリしました。
半寄生植物で・・何に寄生しているのかな・・そしたら「イネ科やカヤツリグサ科の植物の根に寄生して栄養をもらっている」そうです。
出来る果実は蒴果です。
種子にはエライオソームがついていて、アリに運んでもらうようです。