時々通る道ですが、大きな樹が何本か並んでいました。 

 近所ではイチョウ、クスノキ、ケヤキ、ハナミズキが街路樹として多いのです。

 ここもイチョウが多いのですが、この一角だけこの樹がありました。

 

 

 この葉っぱでなんとなくカエデの仲間だとは分かります。

 そして見上げると果実がたくさん出来かけていました。

 

 

 この果実で名前もわかります。

 「トウカエデ」です。  漢字では「唐楓」です。

 

 

 生まれ故郷は中国の南東部、大河の揚子江流域地域~台湾にかけてだそうです。

 そして日本に連れてこられたのが、江戸時代の中頃です。

 そしたら、享保9年という記録がありました。

 

 

 享保9年というと、西暦では1724年です。

 ということは、来日300周年、いや301年目かぁぁぁ。

 おめでとうございます。なの?

 

 

 このトウカエデ、成長が早くて、強健な世話要らず・・

 なので街路樹として公園などによく植えられたそうです。

 それも北海道~九州まで全国区です。

 

 

 そしたら、この外観も特徴になっているようで、「縦に大きく裂けて、ささくれ状の短冊みたい・・」という樹皮です。
 

 

 葉っぱは対生について、上と言うかが3つに裂けます。

 表面は光沢があり、裏面には白粉があります。

 

 

 図鑑には葉っぱについて、若木や徒長枝の葉は、古い枝の葉とは形も異なり、葉先が尖り、鋸歯も大きく粗い・・古い枝の葉は鋸歯も目立たない・・とありました。

 

 

 まぁ、葉っぱに関しては、やはり秋の紅葉の時期に注目されるので、新緑の葉はイマイチのようです。

 新緑の葉っぱ以上に目立たないのが、花のようです。

 花は「雄花」と「両性花」ができます。

 薄黄色っぽくて小さい花です。

 

 

 花びらが5つ、萼片も5つ、雄しべはなぜか8つ、雌しべは1つです。

 

 

 雄花では雄しべがしっかりしていて、花びらより長く出て、両性花の雄しべは逆に花びらよりも短くなっています。

 カエデ属は萼片が4または5つ、花びらも4つまたは5つ、希に6つ。

 雄しべが8つが多く、4つまたは5つもあり、さらに10とか12もあるそうです。雌しべは1つです。

 

 

 そして出来る果実です。

 

 

 この形のユニークさも面白いです。