花も人気、名前もメジャーで、みんな大好きです。
近所でもよく植えられています。
「スズラン」です。
でも「セイヨウスズラン」とか「ドイツスズラン」と呼ばれます。
漢字では「西洋鈴蘭」、「独逸鈴蘭」です。
日本の在来種には数年前に山で会ったきりです。
今年は久しぶりに会います。
キジカクシ科(クサスギカズラ)、スズラン属の多年草です。
ドイツって付くくらいなので、ヨーロッパのスズランです。
葉っぱは卵状の楕円形で、2~3枚が根の近くから出ています。その付根はでは茎を抱いています。
スズランにはちょっとオシャレな別名があります。映画や歌、小説の題名向き・・「キミカゲソウ(君影草)」です。また、「キミカケソウ(君懸草)」という読み方もあるとか・・?
まあ日本のスズランよりも育ちがよくて、花も葉も大きく、香りもより強い漢字です。でも、有毒ですけど・・薬でもあります、強心剤や利尿剤として使われ、また、香水原料になっているのは有名です。
日本のスズランは草丈も小さくて、葉っぱの下に隠れるように花があります。ヨーロッパのスズランは花が高い位置にあり、葉の同じくらいの所で咲いているのもあります。花粉を運んでくれる昆虫の違いなんでしょうね。
ずっと日本在来のは草丈も小さく、花が葉っぱの下に付く‥って覚えていたら、
実はそれは傾向としての話。個々にはいろいろあるので、草丈や花の付くところで区別してもダメらしいです。
花びらは基は合着していて先で6裂しています。
雄しべは6本で葯は薄緑色です、(在来のスズランの葯は黄色)、雌しべは1本で柱頭の先は3裂します。
いつもは山で6月に会います。
山道で出会うと思わず座り込んでしまいます。
以前に会ったスズランです。
漢字では「鈴蘭」です。 もちろんラン科ではありません。
キジカクシ科、スズラン属の多年草です。
別名がまた・・くすぐります・・「キミカゲソウ(君影草)」だそうで・・
もっとすごいのが「タニマノヒメユリ(谷間の姫百合)」・・そんな名前で誰が呼んでるの?
日本の在来種です。本州中部~北海道にかけて、本州では山地の亜高山帯に自生します。香りもします。
公園や花壇で栽培されているのは殆どが「ドイツ・スズラン」のようで・・。
日本対ドイツの戦いかと思っていたら、これにもしかすると「アメリカ・スズラン」というのも参戦するらしい・・とか。
よく日本のスズランとセイヨウスズラン(ドイツスズラン)の違いが話題になります。
まぁ、個人的にはどっちでもいいんですが・・
でもこれがなかなか当てになりません・・個体差ってヤツです。
で、一番確かなのは、花を下から覗かせてもらい、雄しべの付け根を見ると・・
「白いのが日本」で「赤~紫色のがドイツ」だとか・・源平みたいなモンですね。
で、早速、失礼して・・・。 こんな感じです。
花色は普通は白ですが、最近はピンク、紅色のも紹介されています。また、葉に斑入りのも人気だそうです。
ただし、エゾスズランというのは北海道の方は詳しいと思いますが、ラン科で全くスズランとは無縁です。
葉っぱは互生しますが根生葉で長い楕円形です。先が尖り、やや革質っぽく、花に比べて大きい感じ。
花に雄しべが6つ、雌しべは1つです。
出来る果実は液果です。
毒草ですが、薬草でもあります。根を天日干しにしたものを「鈴蘭根」という生薬で、強心剤や利尿薬として使われるそうです。