近所では花壇で大人しく咲いているのが少なくなって、花壇から外れた場所やそれこそ道端、原っぱでも見かけるようになりました。

 

 

 それとどうも花の可愛らしさと名前の耳ざわり・・にギャップがあるのです。

 なんか怪獣の名にありそうで・・・

 

 「ムスカリ」です。 

 そしたら別名がありました。それが・・・

 「ブドウ・ヒヤシンス」とか「グレープ・ヒヤシンス」というのです・・・はっきり言って興ざめ。

 なんで、こんなムスカリなんて名前・・と調べると、もともとはギリシャ語の「ムスク」からだそうで、このムスクとは「ジャコウ(麝香)」の意味だそうです。

 種類によって、バ゛ナに似た香りやブドウに似たのもあります。
 

 

 キジカクシ科、ムスカリ属の多年草です。地下に球根があります。

 故郷はヨーロッパ~南西アジアで、特に、ギリシャとかトルコねイラン西部辺りが多いそうです。

 

 

 日本には1980年代に連れて来られましたが、当初はあまり人気がなかったようです。

 でも21世紀になって、品種改良も進み、花の多様になり、園芸店でも積極的に販売されて一気にメジャーになりました。

 

 

 でも世界には50~60種ほどあるので、きっと日本に連れて来られていないのには面白いのも沢山ありそうです。

 そして、日本では最近は一気にハイブリッドの品種で、花色が白と淡いブルーの2色咲き、白と淡いブルーの複色、白に少し青味の入るもの・・などが販売されているとか・・

 

 

 もともとのムスカリも知らないのに、ハイブリッドの品種は・・というので、一般的にヤツを探しました。

 主な、代表的なムスカリには6種ほどあるそうです。

 

 

①「ムスカリ・アルメニアカム(ブドウムスカリ)」

②「ムスカリ・アウケリ」

③「ムスカリ・ボトリオイデス(ルリムスカリ)」

④「ムスカリ・ラティフォリウム」

⑤「ムスカリ・マクロカルプム」

⑥「ムスカリ」

 

 花はお馴染みの大体こんな形です。

 

 

 でも、この花、花びらが6枚が合着して壺のようになっている・・と解説されています。

 

 

 他の壺形は花冠が壺形で先が裂けている・・と書かれています。本質的に違うのでしょうか・・。同じような気がします。

 

 

 外からでは雄しべや雌しべの様子が分かりません。

 そこで・・・任意同行いただきました。

 

 

 花筒の中には雄しべが6つ、雌しべが1つある。・・と書かれています。

 

 

 カットしてみると、

 雌しべの柱頭は3裂していました。

 

 

 そしたら、またまた疑問が・・・

 花序の上に出来る花はそもそも「不稔」だそうです。そして色も薄く・・

 稔性のある花は青味も濃い花になるそうです。

 この違いは何のためでしょう・・・か?

 

 

 

 出来る果実は蒴果です。