これも冬を告げる花の一つです。いつも通る道、家の庭に植えられていますが、道に出て来て花を見ることができます。

 「ヒイラギ」です。 漢字では「柊」「柊木」です。

 モクセイ科、モクセイ属の常緑小低木です。

 生まれ故郷は日本と台湾です。日本では関東から南で沖縄まで。

 

 

 名前の謂われは「トゲに触ると『ヒリヒリ痛い』」⇒この表現を「疼く(ひひら)」とか、「疼(ひいら)ぐ」というのが名詞化したらしい・・です。

 

 

 この樹・・防犯用の生垣です。幹は堅くて丈夫、衝撃にも強く耐久性も抜群。道具の玄翁などの柄にも使われるのです。

 そして、なにより、邪鬼の侵入を防ぐのです。

 邪気って・・なんか最近聞かなくなったけど・・

①表鬼門(北東)にこのヒイラギを植えて、裏鬼門(南西)にナンテンを植えます。

②節分の夜にはヒイラギの枝と大豆の枝にイワシの頭をさします。

③ヒイラギモクセイはヒイラギとギンモクセイの交雑種とされます。

④クリスマスには、セイヨウヒイラギを使いますが、コレはヒイラギとは別種でモチノキ科で他人です。

 

 

 まぁ、何と言っても花よりもこの葉の形とトゲですよね。

 葉は対生に付いて、革質で光沢があります。楕円形~卵状長楕円形で、その縁には先が鋭いトゲになった鋸歯があります。でも、老樹になるとこのトゲがなくなって葉が丸くなります。

 性格も丸くなるのかは分かりません・・ヒトと同じ?かも。

 

 

花は11月〜12月。葉腋に白色の小花を密生させます。雌雄異株です。

雄株の花は2本の雄しべが発達していてよく分かります。雌株は両性花で、4裂片が反り返ります。花柱が長くてよく結実します。

そして、実は核果で来年の6~7月に暗紫色に熟します。

 

 

 小高木で、樹の下の方にある葉にはトゲが多く、上の葉はトゲがない・・というのも東京の某寺院にありました。

 

 

 葉の表と裏では雰囲気も違います。

 表にはツヤもあり、濃い緑で化粧もバッチリですが、裏は緑色も薄く、シンプルです。

 

 

 そのトゲの実態・・こんなに尖ってしまいました。

 御先祖様は大変な苦労をしたようです。

 

 

 近くには花がまだなくて、こんな葉ッぱもありました。

 ヒイラギモクセイのようですけど・・。

 

 

 花は小さいけれど、なかなかお気に入りです。

 ちょっと失礼して・・

 

 

 花びらが反り返る前のがありました。

 

 

 こちらはクルリと丸まってしまうくらいです。

 

 

 2本の雄しべがなんか長い耳のようです。