宮古市 グリーンピア三陸みやこグラウンド仮設住宅 総勢約60名による一斉雪かきが行われました!! | 三陸情報局ブログ

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先日18日の三陸情報局ブログでお伝えした、宮古市にあるグリーンピア三陸みやこ仮設住宅の大雪による俳雪問題。本日、多くのボランティアスタッフや軽トラック、重機による一斉雪かきが行われました。

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グリーンピア三陸みやこ敷地内にある、グリーンピア三陸みやこグランド仮設住宅はサッカーグラウンド1面ほどの広さに、42棟248世帯が並ぶ大規模仮設団地だ。普段、緊急車両や一般車両が通ることのできる入り口が両端に2ヶ所と、車両がすれ違うことができるほどの通路が団地内の中央に1本、縦に4本通っている。
今回行われた一斉雪かきでは、この車両が通行できる通路を集中的に雪かきと俳雪が行われた。

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いまもなお、各棟立ち並ぶ幅約3mほどの通路には人一人が通ることができる道のわきに、高く積まれた雪が多く残っている。通路を歩いていると屋根から落ちた雪の重さによって折れ曲がった物干し竿が目につき、大雪の量が伺える。
内陸から個人ボランティアとして訪れた方からも、「これほど降ったとは」と、驚きを隠せない様子だった。

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本日は午前10時から午後3時までの5時間、県内各地から個人ボランティアや、市内の高校生、住民など約60名が一斉に積もった雪を軽トラックの荷台に載せ、敷地内に臨時で設けられた雪捨て場に俳雪を行った。

今回の一斉雪かきには、雫石町の社会福祉協議会も職員も参加。雪かきに必要な道具や軽トラックの支援も行った。昨年8月に発生した大雨による被害の際、宮古市社会福祉協議会の職員が雫石災害ボランティアセンターの運営スタッフとして派遣を行ったのが縁だ。雫石町社会福祉協議会の職員からも「昨年の大雨被害の際には宮古市の皆さんに大変助けて頂いた。少しでも力になれるのなら」と、朝早く雫石町を出てきたという。

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今回ボランティアとして参加した高校生らは、普段これほどの大雪の経験がなく、雫石町社会福祉協議会の職員らから、除雪機の使い方や雪かきのやり方などを教わりながら作業を行っていた。

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今回の大雪では、川に捨てた雪によって水位があがり道路が冠水するなど、雪捨てによる二次災害も発生しているなかで、県内でも積雪の多い雫石町に根付く雪かきのやり方を学ぶことができる貴重な経験ともなったのではないだろうか。

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また、グリーンピア三陸みやこ所有の重機も支援に入り、軽トラックへの雪だし作業もはかどっていた様子。
軽トラック6台による雪だしでは雪捨て場に何度も往復し、臨時の雪捨て場に積み上げられた雪はゆうに4mを超えた。

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今回の大雪では、緊急車両が団地内に入ることができなかった事例も団地内で発生している。このようなことが2度と発生しないためにも、各棟へと繋がる通路の除雪が急がれた。また団地に暮らす方は高齢者が多く、宮古市内の病院へ通院するため団地前にはバス停があるが、バス停へと向う通路の確保が急務となっていた。
さらに高齢者は車椅子や、シルバーカーと呼ばれる買い物などの際に使う手押し車の通行も困難となっていた。

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仮設住宅に暮らす70代女性は、「この大雪で外に出ることも困難で買い物にすら行くことができなかった。」と、今回の一斉雪かきを待ち望んでいた様子だ。

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今週土曜日には、県立大学学生ボランティアセンターから大学生のボランティアも数十名支援に入る予定だ。今週末までには、車両が通ることができる通路の俳雪は終わる見通しとなっている。

宮古市内でも、ようやく道路脇や、空き地などに積まれた雪の俳雪が進んできているが、住宅地などの道路にはいまもなお凍りついた雪によって、路線バスが路線変更を行うなど、通行が困難な道路が多い。高齢者が多く暮らす地域など、歩行者が安全に通行できるためにも一日も早い俳雪が求められている。

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BY 三陸情報局 太長根