宮古市 グリーンピア三陸みやこ仮設住宅 「俳雪する場がない」嘆く住民 | 三陸情報局ブログ

三陸情報局ブログ

被災地の復興に関する情報、まちづくり、芸術文化、子育てなどの地域の発展に資する情報を取り扱い、情報の過疎化を防ぎ、地域情報のより広範囲かつ平等発信を目指し、結果地域の復興、発展に寄与することを目的とする団体です。

http://sanrikujoho.jimdo.com/


「ミシミシッ…ドドドッ」
屋根の上に積もった雪が音をたて、今にも住民が通る通路に落ちてきそうな恐怖すら感じるなか、住民は協力して雪かきをしている。しかし2週続けての大雪となり、ゆうに大人の背丈を越えるくらい盛られた雪は俳雪する場がなく、人力でどうにかなるといった段階ではないグリーンピア三陸みやこに隣接する仮設住宅。



グリーピア三陸みやこに隣接する仮設住宅は3箇所で、2月1日現在407世帯が暮らす宮古市内最大規模の仮設住宅だ。各棟ごとの通路の幅は約3mほど。エアコンの室外機と風除室が並ぶため、実際にはさらに狭く感じる。そんな3mほどの通路に、エアコンの室外機を囲まないようにと積み上げられた雪で、人一人が通るのがやっとの必要最低限の通路を確保するのがやっというのが現状だ。



2月8日から9日にかけて降った大雪の雪も残る中での、今回の大雪で完全に俳雪する場を失った。雪かきを行う住民からも、「先日住んでいる人が倒れ、救急車を呼んだが仮設に入ってくることができなかった。少なくても緊急車両が通れる通路は早急に確保しなければ」と、雪による二次災害を懸念している。



この仮設住宅に暮らす多くが漁師を営む家庭が多く、漁に使うかごや軽トラックを持ち寄り俳雪を行っているが、降り積もった雪は徐々に凍りつき、高齢者にとっては雪かきするだけでもかなりの重労働となり体調を崩す住民もでているという。

また、屋根に積もった雪も50cmを超え、今後天候が回復することによって屋根から大量の凍った雪が落ち巻き込まれる恐れすらある。



今後さらに雪が降る前にと、田老総合福祉センターの職員も総出で雪かきに追われているが、重機とトラックによる俳雪が急務となっている。
雪かきボランティアはもちろん、重機やトラックなどの支援できる方を現在募集している。

宮古社会福祉協議会 田老総合福祉センター 0193-87-2224 まで

-------------------------------------------------------------------------------------

BY 三陸情報局 太長根