♪いつか君と行った映画がまた来る
授業を抜け出して二人で出かけた
哀しい場面では涙ぐんでた
素直な横顔が今も恋しい
雨に破れかけた街角のポスターに
過ぎ去った昔が鮮やかによみがえる
君もみるだろうか「いちご白書」を
二人だけのメモリィー
どこかでもう一度
僕は無精ヒゲと髪をのばして
学生集会へも時々出かけた
就職が決まって髪を切ってきたとき
もう若くはないさと
君に言い訳したね
君もみるだろうか「いちご白書」を
二人だけのメモリィー
どこかでもう一度♪
バンバンが歌って1975年に大ヒットした♪いちご白書をもう一度♪の歌詞です。
作詞作曲は荒井由実時代のユーミンです。
ここ2,3日、ニュースでコロンビア大学の学生たちのニュースを見るたびに、
この歌が頭の中を巡ります。
「いちご白書」は大学内に軍の施設を設計するという動きがあり、それに反対する学生たちはストライキを起こし、ボート部のごく普通の大学生が活動家の女子学生に恋をし活動にのめり込んでいくという
1970年のアメリカの大学生の青春映画です。
1970年カンヌ国際映画祭審査員特別賞を受賞した名作映画です。
1968年にコロンビア大学で実際に起こった学生紛争がモデルでした。
本当にあった学園紛争が舞台の映画です。
大学生たちは大学を占拠し、官憲と戦いましたが、抗議する学生たちは官憲の圧倒的な武力で抑えられてしまいました。
現在起こってい学生たちの抗議は
ガサの悲劇に対し、イスラエルを抗議する反戦デモです。
コロンビア大学からアメリカのあちこちの大学に飛び火し、挙句EUの大学でも学生たちは立ち上がりました。
この様子を刻々伝えるニュースに触れる度、私は「いつか来た道」を感じざるを得ません。
♪Oh,When will they ever learn?♪(ああ、いつになったら学ぶの?)と繰り返し歌う「花はどこへ行った」の歌詞があたまの中を巡ります。
私たちの学生時代はベトナム戦争でした。
そしてこのようにたくさんの反戦歌が生まれました。
日本の学生たちも立ち上がりましたよね。
学園紛争真っただ中にキャンパスにいた日本の私たち世代は今何を感じているかしら?と
考えます。
そして、世界の我々世代は自分達が育てた子や孫に何を伝えてきたのかしら?と・・・・。
映画「いちご白書」の主題歌はバフィー・セント・メリーの歌った♪ザ・サークル・ゲーム♪で、
当時日本でも大ヒットしました。ヤングリクエストはじめ、色々な番組で掛かっていました。
ラジオを聴いていますが、
誰かこのニュースの時、この話を話題にしてほしいと思うんですが、
誰もしません。知らんのかしら???
なんか悲しいです。
多恵子