「英国の国民投票」 雑感!! | 土谷多恵子のRADIO DAYS

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業界歴ン十年の(笑)土谷多恵子が、目にし耳にした放送裏話や、古今東西洋邦問わず、音楽についてのウンチクをご披露します。ついでにABC「ドキハキ」のことも・・・・

英国の国民投票のEU離脱という結果を受けて、

我が国のメディアでは、

「愚かな選択」、「キャメロンが悪い」、挙句の果てには「国民投票は民主主義になじまない」

等々と、毎日喧しいことです。


私はツィッターで再々発信していますが、


英国民の選択が離脱だったことで世界経済への影響を慮り、国民投票をしたことが誤りだったとは、思いません。


日本のメディアの論調に声を大にして言いたい。


「離脱を選んだことは嫌いでも、国民投票は嫌いにならないでください」


離脱を批判するのはいいが、国民投票は間違ってるというのには、いくら考えても承服できません。


「EU離脱」が愚かな選択であったとしても、国民投票が民主主義に反していることにはならないと思います。


何故なら、個人個人の一票で決めるというのが究極の民主主義だからです。

なんでもかんでもそんなことをしてられないので、代議員制が出来ていったのではないでしょうか??


選挙であれ国民投票であれ、出た選択の結果についての批判はしても、

民主主義の制度そのものを批判したり、否定したりするのは間違っていると思います。


そして、我が国も遅かれ早かれ、国民投票に直面するときが来ます。

今回のこの英国の国民投票から学ぶことはいっぱいあったはずです。


「国民はアホやから大事なことは感情だけでしか判断できないし、よう選ばへんから、

国民投票なんてしたらアカン!!」

なんて言ってないで、


我が国の国民投票法の足りないところを検証し、改善することに目をむけようではありませんか!!


最後に、先日の朝日新聞の耕論に載ったピーター・バラカンさんの文章を紹介しておきます。


「・・・・・ただし、僕は国民投票そのものには賛成です。これは究極の民主主義です。議会制民主主義が公平かと言ったら、必ずしもそうじゃないと多くの人は思っている。選挙で過半数をとったら少数派になった残りの人たちは次の選挙までずっと涙をのまなければいけないのか。そうじゃない。

 民主主義をうたうのであれば、大事なことに関しては国民の意見をきちんと聞くために、国民投票は不可欠です。何に関して行うかは慎重に決める。そして行うと決めたら、政府は情報を十分に出すこと。人びとはそれをもとに率直な議論を十分に重ねること。いろんな意見を全部聴いて、判断できるようにしないといけません。」



以上!!




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