4月から介護保険の制度の改正がありました。
この改正に現場はずいぶん右往左往しているのをご存知でしょうか?
改正のしわ寄せが利用者、そしてヘルパーにまで及んでいること、ご存知でしょうか?
大臣は施設などに視察と称しての訪問はもちろんされたことがあるでしょう。
オフィシャルウェブサイトを拝見しますと、そういった写真をアップしてらっしゃいます。
そして、そのサイトには「ひとりひとりの想いをすくいあげ、行動に結びつけて、豊かな生きやす社会を作ります」と謳い上げてらっしゃいます。
「ひとりひとりの想いをすくいあげ、行動に結びつけて、豊かな生きやす社会を作ります」と、
本心からおっしゃっているのなら、
視察ではなく、大臣自ら一度介護施設のヘルパーの体験をされることをお勧めいたします。
特に、「自立支援」を御旗に改正を繰り返している、訪問介護の現場を体験されることを節に希望いたします。
そうすれば、
改正改正でいじくりまわされる介護保険はどんどん使い勝手の悪いものになっていくという現場の声を
実感していただけることと思います。
前にラジオで、老々介護で、夫が24時間介護を受けてるという、女性の声を聞いたことがあります。
一か月、延べ150人のヘルパーの出入りに、家族としてクタクタだという声です。
ここまで極端ではなくとも、多かれ少なかれ、こういうことはよく聞きます。
利用者だけでなく、サービスを行うヘルパーさんも大変です。
短時間であっちへ行きこっちへ行きという現実。
このままではヘルパーのなり手がドンドンなくなっていくことは間違いないでしょう。
現に、この制度のもとでは、やってられない、もういやだという声がたくさんあがっているそうです。
国の緊縮財政はよく理解していますが、それにしても・・・というのが今回の改正だと私は思っています。
これは、机上だけで作った制度です。
どうか、
介護の現場で、一日でも結構ですから、実際にヘルパーやケア・マネージャーの体験をなさってくださいますことを節にお願い申し上げます。
介護保険には極力頼らないでおこうと、日々奮闘している在宅介護歴15年の一国民より・・・・