平成ジレンマ!! | 土谷多恵子のRADIO DAYS

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業界歴ン十年の(笑)土谷多恵子が、目にし耳にした放送裏話や、古今東西洋邦問わず、音楽についてのウンチクをご披露します。ついでにABC「ドキハキ」のことも・・・・

「平成ジレンマ」という映画が公開されます。


荒れる学校、子供たちの非行、登校拒否などが大問題になった1980年代に、激しい訓練、体罰で教育する「戸塚ヨットスクール」は死亡、行方不明事件を起しました。

マスコミや世論は激しく戸塚校長を糾弾し、自らの正当性を主張し続けた彼は刑に服することに・・・。

2006年、刑期を満了した戸塚さんはあれ以来体罰を封印したスクールに復帰しました。


ドキハキでも先週話題になっていました「モンスターペアレンツ」の出現など、今日本の教育現場は混迷しています。


あれから30年、あの事件はいったい何だったのか!!


戸塚ヨットスクールの過去、現在から見えてくるものはいったい何なのか!!


この作品は400時間にも及ぶ映像を71分に編集して、東海テレビが昨年5月にテレビドキュメンタリーとして東海3県で放送しました。

放送後再放送を希望する声が多く、今回98分に再編集し、劇場公開するという異例の試みです。


お正月にNHKでドキュメンタリー作家の森達也さんが、昨年のテレビのドキュメンタリーで最高の作品と評していました。


名古屋は昨日から公開されていますが、順次全国で公開が進みます。

東京は2月5日から・・・・。

大阪、神戸、京都は3月上旬からです。


で、話はここからです。


この「平成ジレンマ」のプロデューサーは東海テレビの阿武野勝彦さんです。

実は彼、大学の10年後輩です。

同志社学生放送局(DSB)に彼も属していたという自慢の後輩なんです。

10年も下ですから、一緒に学生時代に活動したということはありませんが・・・・。

彼はこれまでもたくさんの秀作を制作して、いろいろな賞を獲ってきた賞獲りプロデューサーです。


この「平成ジレンマ」、私はすでに試写しました。

言論を誘導するようなナレーションを入れる手法のドキュメンタリーの多い昨今です。

しかし、この作品は現実をそのまま追い続け、余計なことは何もしていないのです。

押し付けではない、その日常を追って行く画面に、観ている我々はドンドン引き込まれていきます。

そして、それを観たものそれぞれが何を感じるか!!

私自身も色々なことを考えさせられました。


是非御覧いただきたいと思います。


それから、公開に合わせて、2月7日発売のアエラの「現代の肖像」に阿武野勝彦さんが登場します。

阿武野さんのルーツを探っていく中で、うれしいことに、同志社学生放送局(DSB)のことが書かれているのですよ。

よく知っている後輩がインタビューに答えたりしています。


アエラの方も是非お読みいただけたら、うれしいです。


因みに「平成ジレンマ」の公式HPはこちらです。

上映館などこちらでご確認いただきますように!!


http://www.heiseidilemma.jp/


                         音譜 多恵子 音譜