「noblesse oblige 」
フランス語で、
「高貴な人、つまり身分の高い人はは、それに応じて果たさねばならぬ社会的責任と義務がある」という、道徳観を言っている言葉です。
貴族制度や階級制度があったヨーロッパでは、「貴族たるものは、身分に相応しい振る舞いをしなければならない」という考えが昔から浸透しているのでしょう。
現在では、財産や権力を持つ人に対して、使われています。
検察審査会が、民主党の小沢さんを政治資金規正法違反で強制起訴するという議決をだしましたが、
それに対して、小沢さんは国に対し、「起訴議決」の取り消しなどを求める行政訴訟をおこしました。
小沢さんは「隣のおっちゃん」ではありません。
日本の首相になったかもしれない、またなるかもしれない権力者です。
国民に対して、納得いく説明をする責任、義務があるのではないでしょうか??
検察は不起訴にしましたが、「嫌疑なし」ではありません。
公判を維持するにたる証拠がない、「嫌疑不十分」の不起訴です。
「隣のおっちゃん」なら「不起訴、それはよかった!」で済んでしまうかも知れないことも、
小沢さんはそれでは済まないのです。
検察審査会の議決は「不透明な政治資金は許さない」という国民の声でしょう。
小沢さんには、裁判という公の場で、正々堂々と潔白を証明してほしいと思います。
裁判は小沢さんの潔白を証明できる大きな機会でもあるのです。
代表選の公開討論会で「逃げない」とはっきり言い切っていた小沢さんに、
私はこの「ノーブレス オブリージュ」という言葉を捧げます。
多恵子