休眠打破!! | 土谷多恵子のRADIO DAYS

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業界歴ン十年の(笑)土谷多恵子が、目にし耳にした放送裏話や、古今東西洋邦問わず、音楽についてのウンチクをご披露します。ついでにABC「ドキハキ」のことも・・・・

「暑さ寒さも彼岸まで」とはよく言ったもので、3月に入ったというのに、急に真冬に逆戻りしたような

寒さです。

ニュースを見ていると日本各地で春の雪景色でした。

京都は冷たい雨が一日中降りしきりました。


関西は「東大寺のお水取りが終らないことには春が来ない」と昔から言われています。


また琵琶湖周辺は「比良の八講荒れ終い」というのもあります。

「比良八講(ひらはっこう)」は、例年3月26日に大津市と周辺の琵琶湖で営まれ、僧りょや修験者らが、比良山系から取水した“法水”を湖面に注ぎ、物故者の供養や湖上安全を祈願するのです。
このころ、琵琶湖と比良山の温度差で突風が起こり琵琶湖が大荒れになり寒気がぶり返します。

「比良の八荒、荒れじまい」

この法要が終わると湖国にも本格的な春が訪れるとされてきました。


ですから、昔から今頃は「春は名のみ」ということでしょう。


冷たい雨の中、ご近所のサクランボの桜の木が満開になっていました。


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冷たい雨が降りしきる中、健気な姿にちょっと感動し、シャッターをきってしまいました。



街路樹のソメイヨシノの蕾も順調に膨らんでいます。



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「休眠打破」って言葉を先日お天気キャスターの清水さんに教えてもらいました。

私が、「この冬は年末にキュッと寒い日が続きましたから、桜はきれいでしょうね」と清水さんに言ったら、「それは休眠打破って言うんですよ!」と・・・・・。


春に咲くサクラの花芽は、前年の夏に形成されますが、それ以上、生成されることなく、その後、「休眠」という状態になるのだそうです。

そして、休眠した花芽は、低温にさらされることで、眠りからさめ、開花の準備を始めるんですって!

これを「休眠打破」というのだそうです。

ですから、冬にキュッと冷えないことには、翌年の春に見事な桜の開花は見られないのです。
そして、気温が上昇するにともなって、花芽は成長していくのですよね。
桜の開花は秋から冬にかけての気温と春先の気温が大きく関係しているのです。
四季のある日本の国だからこそ桜は美しく咲くのだそうですよ。


春は順調にそこまでやって来ていると思いますので、

そろそろ、お花見の計画をしなければ・・・・桜


あっ、その前に大阪の春場所やなあ~~!!


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