惜別・藤田まことさん!! | 土谷多恵子のRADIO DAYS

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業界歴ン十年の(笑)土谷多恵子が、目にし耳にした放送裏話や、古今東西洋邦問わず、音楽についてのウンチクをご披露します。ついでにABC「ドキハキ」のことも・・・・

テレビの草創期から大活躍された藤田まことさんが先週急逝されました。

この週末から、続々と藤田まことさんの追悼番組が放送されています。

昨日はお昼に「京都殺人案内」今夜は「はぐれ刑事純情派」とABC朝日放送系列の番組が再放送。


NHKではさっきまで、フランクさんを偲んだ藤田さんの「かんさい特集」が再放送されていました。

フランク永井さんと藤田まことさんとの馴れ初めからお付き合いの話は、全く知らなかった話でした。

フランクさんが亡くなったということで、藤田さんはまだ病気療養中にも拘らず、是非にと出演されたそうです。

お2人の縁の場所へのロケ、そして、フランクさんのヒット曲を藤田さんが熱唱するという贅沢な番組でした。

テレビに釘付けとはこのことですよね。


藤田まことさんを私が初めて見たのは、小学校の低学年の頃です。

「てなもんや三度笠」が朝日放送から全国へ放送され、お茶の間の人気者になる前のことです。

ABCで調べてもらったら、それは朝日放送になる前の朝日放送の前身の大阪テレビ放送の時代だったようですが、日曜日に放送されていた、「びっくり捕物帖」です。

上方お笑い番組の元祖的な番組で、上方コメディ番組として初の全国ネット番組だったようです。

この番組が藤田まことさんのデビューで妹役の「おたえさん」(笑)が森光子さんでした。

漫才のダイマルラケットさんが主役でしたが、このお2人は二枚目役だったと・・・・・。


その後、「てなもんや」でブレイクされましたよね。


そして、中年からは「必殺」シリーズの中村主水。

「はぐれ刑事」の安浦刑事、「京都殺人案内」の音川刑事、そして晩年の「剣客商売」の秋山小兵衛。

大活躍の生涯でした。


金曜日に道上さんのおはパソに「必殺」の生みの親の山内久司プロデューサー(現在は朝日放送顧問)が

みえて、藤田さんを偲んでらっしゃいました。

山内さんは産経新聞に追悼文を寄せてらっしゃいますので、それをお読みください。

(こちら からどうぞ!)


我がドキハキのみよちゃん、三代澤さんは、今から思えば、昨年の10月31日の藤田まことさんのテレビ撮影の最終現場に居合わせたのです。

まだ放送されていませんが、「京都殺人案内」シリーズの今年の分で、ちょこっと出演しているのです。

そして、その撮影が京都太秦であったのがドラマ自体の撮影の最終日。

彼は自分の出番の後、音川刑事のラストシーンを見学していたそうです。

お元気なら、今年の秋口ぐらいの放送予定だったそうですが、急遽遺作となってしまったので、

今度の土曜日の土曜ワイド劇場で放送されることが決定しました。

森山プロデューサーが金曜日我がスタジオを覗いてくださり、あれが太秦での収録の最後の最後だったようだとおっしゃっていました。

そして、土曜日のお昼には三代澤さんが司会をして、追悼番組があります。

どうぞ、ごらんになってくださいね。


しかし、さっきのNHKで聴いた藤田さんの歌、よかったなあ~~!!


番組の冒頭で藤田まことさんの歌う「千の風になって」が流れました。

ものすごく、感動しました。

持ち歌にしている人より、ずっとよかったあ~~!!


さすが役者さんだなあ~と思いました。


ご冥福をお祈りします。


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