7月31日に行われたパリ五輪の飛び込み女子10mシンクロでキム・ミレ(23)、チョ・チンミ選手(19)ペアが銀メダルを獲得し、同競技において朝鮮初となる五輪のメダルをもたらした。「五輪で同胞たちの期待に応えたい」。2018年のダイビングワールドシリーズ・富士大会でそう決意を語っていたキム・ミレ選手は、パリの地で6年越しに同胞たちとの約束を果たしてみせた。
朝鮮担うエースに成長
16年のリオデジャネイロ五輪、当時15歳だったキム・ミレ選手は、2歳年上のキム・グクヒャン選手と共に飛び込み女子10mシンクロで4位に入賞した。ペアを組んだキム・グクヒャン選手は、前年の国際水泳連盟(FINA)世界選手権大会・飛び込み女子10m個人で金メダルを獲得した朝鮮飛び込み界の若きエース。そんな先輩の陰で、キム・ミレ選手は地道に努力を重ねてきた。
↑朝鮮新報より
7月26日〜8月11日にかけてフランス・パリで開催されるオリンピックに朝鮮選手団が参加する。国際オリンピック委員会(IOC)が発表したリストによると、今大会には朝鮮選手16人がレスリング(5人)、ダイビング、卓球(3人ずつ)、ボクシング(2人)、体操、柔道、陸上(1人ずつ)にエントリーしている。
メダル獲得への期待が大きいのは、昨年のアジア競技大会(9~10月、中国・杭州)で金メダルを獲得したボクシング女子54キロ級のパン・チョルミ選手(29、人民体育人)、レスリング女子62キロ級のムン・ヒョンギョン選手(25、功勲体育人)、体操女子のアン・チャンオク選手(21)だ。3人はいずれも、朝鮮における2023年の10大最優秀選手に選ばれている。
このほかにも、杭州アジア大会で銀メダルを獲得したボクシング女子60キロ級のウォン・ウンギョン選手(22)やレスリング女子50キロ級のキム・ソンヒャン選手(27)、今年2月の世界水泳選手権(カタール)ミックスシンクロ高飛び込みで銀メダルを獲得したキム・ミレ(23)、チョ・チンミ選手(19)のペアにも注目したい。キム・ミレ選手は日本で行われたダイビングワールドシリーズの富士大会(18年)、相模原大会(19年)に出場したことがある。
朝鮮オリンピック委員会委員長である金日国体育相を団長とする朝鮮のオリンピック委員会代表団と選手団は20日に平壌を出発、21日(日本時間)にパリに到着した。
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