『魂の漢 李漢宰』特別インタビュー中編~【強い決意と覚悟で歩み始めるプロキャリア】 | かっちんブログ 「朝鮮学校情報・在日同胞情報・在日サッカー速報情報など発信」

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『魂の漢 李漢宰』特別インタビュー前編~【在日朝鮮人蹴球団に憧れた倉敷のサッカー少年】

 

 

 

の続き

 

 

 

 

 

 

(引用元:iuda Original より)

 

 

 

 

【強い決意と覚悟で歩み始めるプロキャリア】〜

『魂の漢 李漢宰』特別インタビュー中編~

 

 

 

 

 

(引用元:iuda Original より)

 

 

 

李漢宰(リ・ハンジェ)氏はかつて、在日朝鮮人蹴球団(以下、蹴球団)で活躍し朝鮮民主主義人民共和国の代表選手になることを夢見たサッカー少年だった。

 広島朝高サッカー部時代は、『ウリハッキョ(朝鮮学校)を全国大会へ導く』という強い想いと確固たる決意のもと、誰よりも走り、誰よりも練習した。自身の背中でチームメイトを引っ張り続けたが、全国大会出場の目標は叶わなかった。それと同時期に、幼い頃から憧れ続けた蹴球団の解散を伝え聞く。

 

 夢絶たれたかと思っていた矢先に、転機が訪れる。

 当時広島朝高サッカー部監督であった高隆志監督(コ・リュンジ)から、蹴球団解散の報告を受けた一週間後に、思いがけない言葉を告げられる。

 「サンフレッチェ広島から練習参加の打診があった。行ってみるか?」

 二つ返事で「行かせてください」と答えると同時に、Jリーグという舞台で活躍し、必ず国家代表になるんだと決意を固めた。

 

 

自らの“足”で勝ち取ったプロ契約

 

ーーサンフレッチェ広島の練習参加に至るまではどのような経緯があったんでしょうか?

  

:「やはりウリハッキョでプレーしていたので、個人として何かをアピールするという事が非常に難しかったし、Jリーグの関係者が視察に来る事もほとんど無かった。しかし、当時サンフレッチェ広島のGMをなさっていた今西和男さんが在日同胞と親交のある方で、高隆志監督が一度試合を見に来て欲しいとお願いしてくれたんです」

  

ーーそして実際に試合視察に来られたんですね。

  

:「はい、来て頂きました。ただ、当時の広島朝高が行っていた練習試合というのは大差で勝つ試合が多かったんです。そういった試合を視察したとしても、評価に繋がりにくかったみたいです。もう少しパフォーマンスを見たいという事で、サンフレッチェ広島の練習に参加させて頂く事となりました」

  

ーー今は試合視察の機会も多いかもしれませんが、当時の朝鮮学校としては稀なケースのように思います。

 

:「まさにそうですね。ここまでの経緯一つ取っても有り得ない事だし、たくさんの方々のご厚意があったおかげだと今でも思います」

 

ーー実際に練習に参加した当時の事は覚えていますか?

 

:「覚えています。紅白戦でフリーキックを直接決めることが出来たんです。結果的にそのフリーキックが無ければその後にプロの門を叩く事は無かったと思います。ただ、このフリーキックには一つのエピソードがありまして」

  

ーーどのようなエピソードですか?

  

:「レギュラー組とサブ組に分かれて紅白戦を行っていました。僕は残り15分をサブ組として出場させてもらっていたんですが、絶好の位置でフリーキックのチャンスを得たんです。内心では「蹴りたいなー」と思いつつ、だからといって「蹴らせてください」と主張することも出来ずに、ただボーッと立っていました。すると、当時のキャプテンである上村健一さんが『李!お前蹴ってみろよ!』と言ってくださったんです。驚きましたが、すぐに心を切り替えて『蹴らせてください』と。ボールをセットして、助走の歩幅を取っているうちに不思議と決めれる気がしてきて。そのまま何処から来たのか分からない自信に身を任せ、ボールを蹴ると、そのボールはゴールネットに吸い込まれていました」

  

 李漢宰氏は、多くの支えと巡り合わせに助けられながらも、最後は自らの“足”でサンフレッチェ広島との契約を勝ち取った。

 朝鮮学校として始めてとなる高校卒業後の“ストレート入団”に在日同胞達は喜びに沸き、今西和男GMを始めとするサンフレッチェ広島の関係者の方々も学校に直接訪れ、李漢宰氏を温かく迎え入れた。その数日後には、何十台ものカメラが立ち並ぶ中、広島朝高で入団記者会見が行われたという。李漢宰氏は「ガチガチに緊張した」と振り返るが、それと同時に「ウリハッキョ出身としてサンフレッチェ広島で活躍しよう。そして、同胞に夢と希望を与えよう」と決意したことを話してくれた。

 国家代表を夢見たサッカー少年は、多くの期待と強い決意のもと、プロサッカー選手としてのキャリアをスタートさせる。

 

 

 

 
(引用元:iuda Original より)
 
 
 
 
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※後編はまた情報入りましたらアップしますねー