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キムヨンチョル主将インタビュー他
こちらの記事をご覧ください。
(引用元:大阪朝高出身ミョンウの記事) ※写真は第94回大会の大阪朝鮮対尾道(写真:アフロスポーツ)
「少数こそアイデンティティー」なぜ大阪朝鮮高ラグビー部は部員数39人で全国大会4強入りできたのか?
コロナ禍でスポーツ界は暗い影を落としているが、毎年恒例の冬の高校スポーツは、青春そのもので見る者を熱くする。
特に母校が出場していれば、その思いはまた格別だ。全国高校ラグビー大会でベスト4入りした大阪朝鮮高級学校である。
準決勝では前回大会王者の桐蔭学園に12-40で敗れたが、10大会ぶり3度目(第89回、第90回大会以来)の4強入り。初の決勝進出を阻まれたのは、すべて桐蔭学園という因縁もあった。
当時、花園で桐蔭学園と大阪朝鮮の試合を生で観戦したが、日本代表の松島幸太朗がずば抜けた身体能力で疾走する姿は今でも目に焼き付いている。今大会でも桐蔭学園は精鋭ぞろいのチームであることは、戦う前から分かっていたし、そう簡単に超えられる壁でもないだろう。
それでも母校のラグビー部の選手たちには夢を見させてもらった。格別な思いで試合を見ながら、年甲斐もなくテレビ画面の前で大声を張り上げていた。
筆者は高校時代、同校サッカー部の出身だが、グラウンドの半分はラグビー部が使用していた。
必死に練習する姿をこの目で見ていたこと、さらには、記者として全国高校ラグビー大会で同校を密着取材したことが思い入れの強い理由だ。
今は母校ラグビー部の現状に詳しいわけではない。筆をとること自体、おこがましいと思ったが、彼らが大会期間中に語っていた「スローガンは『使命』」の言葉を見てじっとしていられなかった。
存在が「小さい=弱い」ではない
MBSの全国高校ラグビー大会の公式サイトの大阪朝鮮のチーム紹介ページを見ると、現在の部員数は39人。3年生21人、2年生7人、1年生11人となっている。
そもそも在日コリアンが通う学校なので、身体能力の高い選手を集めてチームを作れるような状況でもない。中学からラグビーを始める経験者だけでなく、高校から始めるほぼ素人の選手も多い。
それでもなぜ全国大会で4強入りできるのか――。
YouTubeチャンネルの「RUGGERS」で昨年11月に同校の権晶秀(コン・ジョンス)監督がインタビューでこんなことを語っている。
「(人数が少ないことは)難しい環境にあると思いますが、それが自分たちの強みでありアイデンティティーです。少ないことを強みに変えて指導しています」
例えば、今大会決勝に進んだ桐蔭学園は102人、京都成章は123人。準決勝で敗れた東福岡は135人もいる。その数に比べると圧倒的に少ない。それなのに強豪校ぞろいの大阪で、花園行きを勝ち取り、全国ベスト4入りは奇跡に近い。
過去の取材メモを引っ張り出すと、呉英吉(オ・ヨンギル)前監督は部員が少ないことについて、こう話していた。
「初めて花園に出た時(第83回大会、2003年度)も少なかったので、数は元に戻ったと思って戦えばいいだけのことです」
つまり、選手の数が多かった時代というのは皆無で、少ないなかでもできることを継続してきた歴史があるということだ。
少数のメリットについても、権監督はYouTube「RUGGERS」でこう話していた。
「少なくていい面は練習がたくさんできることころ。人数が少なければ2時間から2時間半くらいで、密度の高い練習ができる。体力的にも強度を上げた練習ができる。一人一人に合った強みを生かした指導ができるし、目が届きやすい。自分たちは小さい存在なんだという認識。これはアイデンティティーと関わってくること。日本の中でも少数派だし、在日(コリアン)の中でも朝鮮学校に通ってラグビーをする子は少ない。例え存在が小さくても、弱いということはない。一方で存在が大きいから強いとかでもない。“小さい”というのを認識したうえで、その中でいかに強い相手、大きい相手に立ち向かっていくのか、勝つのかを自分自身も考えています。学生たちもそこを考えることで成長していくと思います」
自分たちの実力のなさを環境面のせいにすることはいくらでもできる。
それでも少ない部員の中で何ができるのかを探し続け、築き上げてきた伝統が大阪朝鮮高にはあると思う。
スローガン「使命」の意味
3回戦の秋田工業に勝利したあと、李錦寿(リ・クンス)は「今季のスローガンは『使命』。花園で活躍する姿を見てもらい、朝高でラグビーがしたいと思う子を増やさないといけない。全国制覇が使命です」と語っている。
彼らが言う“使命”の2文字の意味は、高校生が背負うには重く聞こえる。権監督の次の言葉にその答えが見える。
「現在の部員たちも先輩たちが花園に出る姿を見て、憧れを持ってラグビーを始めた子が多いので、君たちもそういう選手になりなさいと伝えています」
近年は少子化の影響や在日コリアンの生き方や価値観も変化している。中学まで朝鮮学校だが、高校は日本学校を選択する生徒も少なくない。
朝鮮学校の生徒数は減少傾向にあるなか、「『大阪朝鮮でラグビーがしたい』と思える後輩を増やす」という“使命”を高校生たちが背負っているのである。
それは決して重荷ではなく、彼らが同校ラグビー部で自然と先輩たちの背中を見ながら学んできたことなのだろう。
強いものに抗い、それを乗り越えていくメンタル。前へ進み続けるラグビーという競技が、彼らの強いアイデンティティーをより強く光らせているようにも感じる。
試合の中継で解説者も「朝高はメンタルが強いですから」と評価していた。
背負っているものが違うからこそ強い――。と言い切るのは大げさだろうか。
大阪朝鮮高の権晶秀監督。左下の写真が”在日ラグビーの父”と言われる故・全源治さん(写真・全国高校ラグビー中継キャプチャー)
“在日ラグビーの父”が育んだ伝統
余談だが準決勝の中継で、権監督が戦況を見守る姿が映し出されたとき、隣の人が掲げていた見覚えのある人物の写真に目を奪われた。
それは“在日ラグビーの父”と言われる全源治(チョン・ウォンチ、故人)さんだった。
東京教育大(現筑波大)で主将を務め、のちに各地の朝鮮学校へのラグビーの普及に尽力した人物。37年間、朝鮮大学校ラグビー部の監督を務めた全さんからラグビーを学んだ学生は500人を超える。
2005年にインタビューしたときのことを今でもよく覚えている。当時聞いたのが「在日ラガーマンはみな全源治の息子であり、孫」という言葉。それも決して大げさではない話だ。
「まっすぐ走れ!」、「タックルせぇ!」、「気迫で負けるな」、「闘志を燃やせ」、「相手を恐れるな!」、「懐に低いタックルを決めろ!」と叩き込んだ。
朝鮮高ラグビー部のディフェンスとタックルの精神は、そうして今も受け継がれている。
「こんなに在日社会にラグビーが浸透していくなんて思ってもいなかった。みんな(在日は)サッカーしかしらないからな」と、大声で笑っていた。当時、71歳ながらもなおがっしりした体躯で、野太い笑い声が部屋中に響いていた。
今大会は、大阪朝鮮高ラグビー部の勇姿を天国からしわくちゃの優しい笑顔で見守っていたことだろう。
「もっとタックルせぇ!」と言いながら――。
(引用元:写真 朝鮮新報より)
大阪朝鮮高の監督涙「本当に立派」聖地で使命遂行
<全国高校ラグビー大会:桐蔭学園40-12大阪朝鮮高>◇準決勝◇5日◇大阪・花園ラグビー場
大阪朝鮮高は「使命」を帯びて戦っていた。試合後、冷静な権晶秀監督(39)が言葉を詰まらせ、涙を拭った。
「17、18(歳)の子どもたちが、自分のことだけじゃなく、学校や後輩のことを考えて…。本当に立派だったと思います」。3度目の準決勝が実力を証明する。ただ…部員はマネジャー2人を含む41人。3年生が引退した後は、選手18人という現状がある。
選手が決めたスローガンは「使命」。NO8金勇哲主将(3年)は「格好いい朝高ラグビーを見せたい」と誓い、その背中で新たな仲間を増やそうという思いがあった。この日、2度先手を奪われながら、前半を12-12で折り返した。低いタックルで王者の出足を止めた。だが、後半3分に勝ち越しを許し、6分には相手陣からつながれ失点。FB金昂平(3年)は「悔いはないけれど、勝ちたかった」とうなだれた。
それでも10大会ぶりの4強。功績は色あせない。権監督は「全力で戦った。胸を張ってほしい」。聖地で「使命」を遂行した選手をねぎらった。【松本航】
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【ハイライト】大阪朝鮮高(大阪第二)vs. 桐蔭学園(神奈川)|第100回 全国高校ラグビー大会 準決勝
SNSの反響④
◼️これからも朝鮮学校を支えたいと思う試合でした。子供たちの使命感に胸を打たれました。
◼️ 環境的な不利だけでなく、大阪朝鮮高の選手たちは桐蔭の選手たちに比べて、明らかに身体も一回り小さかった。持てるものをすべて出した立派な試合だった。
◼️ 僕は秋田工業ファンですが、
秋田工業と大阪朝鮮 の試合をみて
大阪朝鮮ファンにもなりました!
来年は 決勝に進出してほしいです
両方
◼️ 創価大学の箱根駅伝の活躍は素晴らしかったが、大阪朝鮮ラグビー部の花園での準決勝進出はより高い困難を乗り越えての結果。
◼️ スポーツは、オリンピック精神でやっています。大阪朝鮮高校は援助対象外なので生徒数が減っています。二年生7人一年生11人が部員です。強豪校では考えられないです。それでベスト4になったのは称賛ものです。設備も何もかも貧弱だったのでつい応援しました。
◼️ 素晴らしい試合でした。大阪朝鮮は全校生徒が104人しかないようですね。
◼️ 少人数だから作れる拘りのある「個」を作ることができ、少人数だから深まる指導者と選手一人一人の距離感、信頼関係があるんじゃないかと思います
◼️ ヘイト野放しの日本、いろいろな面で日頃どれだけ厳しい環境を強いられているかを考えると、大阪朝鮮高を応援したくなります。
◼️ 大阪朝鮮が強いのなんて昔からやん
なんか世の中が急に騒ぎ出した感あるし変な持ち上げ方は逆にやめて欲しいわぁ
■高校ラグビー。 大阪朝鮮高に改めて感動。 他の強豪校は、全国から能力の高い選手達が集って部員数もかなり多い。 対する大阪朝高は、小さな高校、練習場は砂のグラウンド、少ない部員数、それで全国3位。強豪。 一番カッコいい。
(引用元 東京オリンピック延期の年さんのツイッターより)
(引用元 日刊スポーツより)
選手が決めたスローガン
「使命」
大阪朝鮮高は3年生21人、2年生7人、1年生11人の39人。今春に18人になる厳しい現実。憧れの存在になって仲間を増やし部を存続させる為の「使命」を誓った選手達。こんな思いを持って闘っていたとは…。大人達見習わねばならぬな。
使命遂行
■前回アップした記事はこちら■
(引用元:ディリースポーツより)
大阪朝鮮高、悲願の決勝進出ならず 生徒数減少続く中の4強に涙の監督「立派なこと」
「全国高校ラグビー・準決勝、桐蔭学園40-12大阪朝鮮高」(5日、花園ラグビー場) 【写真】必死のディフェンスもかわされ、桐蔭学園・矢崎由高にトライを奪われる 大阪朝鮮高(大阪第2)悲願の決勝進出はならなかった。“東の横綱”と前半を12-12と渡り合いながら、後半4トライを奪われて屈した。過去2度の準決勝で敗れた桐蔭学園に今回も勝てなかった。 高校無償化対象外の影響もあり、全国的に朝鮮学校では生徒数が減少傾向にある。大阪朝鮮高でも同様で全校生徒は10年前から約半減の210人。これはラグビー部員数にも直結し、2年生7人、1年生11人と強豪校では異例の部員数となっている。 その中で10大会ぶりにベスト4に勝ち進んだ。「先輩の姿を見て朝高でラグビーをしたいと思ってもらえるように今年のチームはスローガンを『使命』に決めた。17、18歳の子どもたちが自分たちのことだけでなく、困難を乗り越えていく強い気持ちを見せた。立派なことだと思います」と権晶秀監督は涙を浮かべ、選手の奮闘をたたえた。 エースのFB金昂平(3年)は「目標が達成できなかったことは悔しいですが、悔いはありません。胸を張りたいと思います」と言い切った。
(引用元 朝鮮新報より)
第100回全国高校ラグビー大会 準決勝
大阪朝鮮高級学校 - 桐蔭学園
詳しい試合結果はこちら
(引用元:写真はこちらより)
(引用元 実況は与一さんのツイッターより)
第100回全国高校ラグビー大会 準決勝
桐蔭学園 - 大阪朝鮮高級学校
前半キックオフ
SH李錦寿のトライで大阪朝鮮が逆転
桐蔭学園5のランからチャンス、一旦右を攻めてから左大外5にボールを回してハンドオフで二人外して先制トライ
コンバージョン不成功
桐蔭学園 5-0 大阪朝鮮高級学校
前半12分
朝高、敵陣残り5mラインアウトモールを右にドライブしてから素早く9が持ち出してインゴールに飛び込みトライ
コンバージョン成功
桐蔭学園 5-7 大阪朝鮮高級学校
前半16分
桐蔭学園敵陣10m付近で連続攻撃、左サイドから大外にいた13がステップで抜け出し左中間に走り切ってトライ
コンバージョン成功
桐蔭学園 12-7 大阪朝鮮高級学校
前半23分
リード許した大阪朝鮮が前半終了間際にトライを決め12-12で前半を終えた
朝高敵陣でのカウンターラックでターンオーバー、7のゲインから素早くボールを出して大外12が飛び込みトライ
コンバージョン不成功
桐蔭学園 12-12 大阪朝鮮高級学校
前半終了(15時03分)
桐蔭学園 - 大阪朝鮮高級学校
後半キックオフ
後半、FB矢崎のトライで桐蔭がリード
桐蔭学園センターライン付近から大きく展開、一度右大外までボールを運んでから内にフォローする15にパスして回り込みトライ
コンバージョン成功
桐蔭学園 19-12 大阪朝鮮高級学校
後半4分
桐蔭学園2と11で左サイドをゲイン、右にボールを回してから7が抜け出し9→5とオフロードパスを繋いで中央にトライ
コンバージョン成功
桐蔭学園 26-12 大阪朝鮮高級学校
後半7分
見事な連続オフロードで青木がトライ、リードを広げた桐蔭学園
朝高自陣から攻めるも桐蔭学園カウンターラックでターンオーバーから8がゲイン、さらにショートキックを15が確保して中央に走り切りトライ
コンバージョン成功
桐蔭学園 33-12 大阪朝鮮高級学校
後半24分
朝高自陣深くからブラインドを攻めるも桐蔭学園ターンオーバー、右に回してからインゴールへのキックパスを15が確保してトライ
コンバージョン成功
FB矢崎は1年生、ハットトリックの活躍。
第100回全国高校ラグビー大会 準決勝
桐蔭学園 40-12 大阪朝鮮高級学校
試合終了
第100回全国高校ラグビー大会 準決勝 結果
京都成章 24-21 東福岡
桐蔭学園 40-12 大阪朝鮮高級学校
(引用元:MBSより)
感動をありがとう。
(引用元:大阪朝高ラグビー部ホームぺージより)
かっちんブログは
引き続き大阪朝高ラグビー部を応援してます。
大阪朝高ラグビー部選手たち
本当にお疲れさまでした。