(朝鮮新報より https://chosonsinbo.com/jp/2020/02/pi-125/)
同胞たちへの影響と対応について/新型コロナウイルス、同胞医師に聴く
新型コロナウイルスに関連した感染症が、中国だけでなく日本やアジア各地、アメリカ、フランス、オーストラリアなどでも確認され、深刻な様相を呈している。同胞たちへの影響と、対応について東京都足立区・あさひ病院の同胞医師に話を聴いた。
新型コロナウイルスはどのような感染症なのか?
人に感染症を引き起こすコロナウイルスはこれまで6種類が知られていましたが、深刻な呼吸器疾患を引き起こすことがあるSARS(重症急性呼吸器症候群)およびMERS(中東呼吸器症候群)コロナウイルス以外は、感染しても通常の風邪としてとくに重症でない症状にとどまっていました。すなわち、これまでも一般の風邪ウィルスとして日本にも存在していました。今回の新型コロナウイルス感染症は2019年12月から中国湖北省武漢市において同ウィルス関連肺炎が多発し死亡者も出たことから注目され始めました。ようやく2020年1月下旬になって重大な問題として国際的に認知されるようになりました。
武漢市内の食用野生動物を取りあつかっている市場でウィルスが蔓延したらしく、今のところコウモリが宿主動物からヒトへ媒介したのではないかといわれています。外来遺伝子の獲得や突然変異によりウイルスの病原性が高まった可能性があると考えられています。
主な症状
はじめは発熱、咳、筋肉痛や倦怠感といったインフルエンザに似た症状がみられます。その他喀痰や頭痛なども伴うことがあるとのことですが、肺炎を起こしやすく重症化すれば呼吸困難におちいります。とくに高齢者や免疫不全患者、心呼吸器疾患などの基礎疾患がある人は重症化の危険度が高いと考えられます。
ウイルスを有していても症状はないが感染力はある例が存在するとのことですが、どの程度のものなのかを含めて、対応については今後の課題と思われます。
感染が疑われる場合
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