朝鮮大学ラグビー部、2部入れ替え戦に快勝! 観戦記②はこちら  | かっちんブログ 「朝鮮学校情報・在日同胞情報・在日サッカー速報情報など発信」

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結果は?朝鮮大学ラグビー部 入れ替え戦(熱い激闘) 

 

朝鮮大学ラグビー部、2部入れ替え戦に快勝! 観戦記①はこちら 

 

【動画あり】朝鮮大学校 関東大学リーグ2部・3部入替戦結果(コリラグより)

 

 

の続き

 

 

 

 

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朝大Newsフェイスブックより)

 

 

朝鮮大ラグビー部入れ替え戦 観戦記②

 

 

 

地の利?

ホームが有利なのは至極当然のことなのだが、朝鮮大学校がホームとなるとその有利さは他の大学に比べて格段に増すというのもこれまた当然と言えるだろう。
全寮制だからである。
かつての国立競技場や今の秩父宮ラグビー場で行われる対抗戦グループー早明や帝京の試合に集まる学生たちの数と比較は出来ないが(そもそも学生数の桁が違う)、2,3部の大学の試合では間違いなく断トツの学生応援数だろう。
「住居」がグラウンドの目と鼻の先だからである。
12月8日、駿河台大との関東ラグビーリーグ2,3部入れ替え戦。
朝鮮大学校グラウンドサイドは日本各地から駆け付けた同胞、学父母そして朝大生で埋まった。
自分で書いた文章を否定もしくは修正せねばならない。
かくも多くの朝大生が応援に集まったのは、全寮制ですぐそこに部屋があるからだけでは絶対ない。ましてやヒマだからでもない。
ウリラグビー部だからである。世界に唯一無二のウリ大学ラグビー部であり、どんな厳しい環境と条件の中で2部で戦っているかをよく知っている「みんな知り合い」だからである。(大体の顔と名前を互いに知り合える丁度いい学生数だと思っている。数万人の大学にいるからと言って果たして何パーセントの人間と知り合えるのだろうか)

 

 

 

 

 

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80分間途切れぬ歌

観覧エリアを埋め尽くしたラグビー部の「みんな知り合い」たちは、その数だけで相手チームを圧倒したのではない。歌である。と言っても、応援歌的なものがあるわけではない。学生たちが祖国研修で覚えて来た祖国の最新ヒット曲からウリハッキョで学んだ歌、同胞社会でよく歌われる歌などを、前後半80分、途切れることなく歌い続けるのである。前もって選曲されているのか、その場の思いつきで歌われているのか、それは定かではないが(後者の気がするが)、どう聞いてもラグビーの応援の歌じゃないだろうと思える祖国の抒情的な歌謡から「バスに乗って電車に乗って」に代表される初級部生の歌まで、バラエティに富んだ歌の数々を声を限りに熱唱するのだ。
そして、トライをあげると♪サムゲタン サムゲタン 今日はサムゲタン♪の謎のフレーズが力強く合唱される。
選手に力と勇気を与え、同胞に笑い(?)を与え、グラウンド全体を「ウリ」の色、雰囲気で染め上げるこれこそが、単なる「歌」を超える「ウリの文化」だと、その「ウリの文化」の集積地であり発信地であるのがこの朝鮮大学校だと、目の前で駿河台大を圧倒するウリラグビー部とともに誇らしく思えてくるのである。

 

 

 

 

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番外「応援」編

後半から私のすぐ後ろに他大学のラグビー部員らしき二人の学生が立って試合の「解説」と「感想」を語り始めた。
ボールと陣地を支配する朝大のプレーに「うまい」とか「すごい」とかを連発していた彼らのボルテージが、後半爆発したFBキムスリュン主将の個人技で一気に上がった。
前半3トライは最後はFWが力で押し込んで奪ったものだが、後半最後の2トライは2部ベスト15に選ばれたキムスリュンの凄まじいステップのランで奪ったもの。
次々と襲い掛かってくる相手をかわしながら数十メートルを走る彼を見て、「俺は捕まえられないわ」と唸った日本の学生はこう言った。
「彼は大阪朝鮮だよな。他にも大阪朝鮮いるみたいだし、2部じゃなくて1部でもいいんじゃない?」
そしてこう続けた。
「みんなここに来るんだよな?だから一体感あるんだ」。
私は聞いてみた。もちろん心の中で。
「みんなってどっちのことを言ってるの?歌いまくっている応援の学生なら、ある意味朝高から繋がってるから君たちが一体感を感じるのはよくわかる。しかし、ラグビー部のことを言ってるなら朝高からみんな来てるわけじゃないぞ。だからこの数なんだ。一体感を感じるのならそれはさすがに合っている。もっと感じてくれ」。
キムスリュンが、これは無理だろうと思われる状況からやはりまた抜け出し、どよめきの中でとどめのトライを決めた瞬間、日本の学生の口からナイスなフレーズが飛び出した。 「絶望のフルバック!」

 

 

 

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この入れ替え戦を最後に、学生ラグビーを引退する4年生たち。
郭仙京、金貴成、金秀隆、金肇胤、金鞘蘭、金亮志、高成柱、愼勇史、邵基元、鄭篤樹、
河炳徳、白升浩。
朝鮮大ラグビー史上初めて、4年間を2部で戦った勇士たち。
先輩が勝ち取りパスしてくれた2部の座を、4年間守り通して後輩にパスする4年生に心から感謝と労いの言葉を送りたい。
彼らの試合がいつも楽しみだったし、勝っても負けてもその試合はいつも熱い想いで溢れていた。
選手の想い、同胞、学父母の想い。応援する「みんな知り合い」の朝大生の想い。ウリハッキョを応援してくれる日本の友人の想い。
その想いの質と総量は、テレビで中継される大学選手権の華やかな舞台より上だと信じて疑わない。
4年生の想いを引き継ぐ朝高ラガーマンたちが来春、朝大ラグビー部に加わり、さらに強くさらに愛されるウリラグビー部に進化することを信じてやまないのと同じように。

 

 

 

 

 
 
 
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