トランプ氏「北朝鮮、会いたがっている」年内会談に意欲
トランプ米大統領は12日、年内に北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長と会談する可能性について「ある時点で」あり得ると述べ、意欲を示した。「北朝鮮側は会いたがっている。何か起きるだろう」とも強調した。ホワイトハウスで記者団の質問に答えた。
北朝鮮に強硬姿勢を示したボルトン氏を大統領補佐官(国家安全保障問題担当)から解任したことで、トランプ政権の北朝鮮政策に関する環境が変わり、米朝対話が動く可能性も指摘されている。
北朝鮮は核問題などを巡り今月下旬の米朝実務協議開催を提案しており、対話機運が再び出ているもようだ。
ボルトン氏の後任を巡っては「15人の候補者がいる。多くの人がなりたがっている」と主張。「私と働くのは簡単だ。私が全て決断を下すからだ」と述べた。
2月にベトナムで開かれた金正恩氏との会談の際、合意に傾いたトランプ氏を制止した一人がボルトン氏とされている。米朝首脳会談が開催された場合、トランプ氏が非核化に関し、北朝鮮側に大幅に譲歩することを懸念する声もある。(共同)
ボルトン解任でいい流れになればいいですね。
米大統領、年内の朝米首脳会談実現可能性を示唆
米国のトランプ大統領が今年中の任意の時点に朝鮮の金正恩国務委員長と会う意向を示し、「何かが起こり得るだろう」と朝米交渉進展の可能性を示唆した。
トランプ大統領は12日(現地時間)ホワイトハウスで専用ヘリコプターに搭乗する前に、「今年の任意の時点で金正恩氏と会うのか」との記者の質問に対し「そうだ」と答え、「彼(金委員長)は、彼ら(朝鮮)は明らかに会合を望んでいる。 彼らは会いたがっている」「私はそれが起こると思う」と付け加えた。
トランプ大統領はまた、「交渉の新しい条件を受け入れるのか」という質問に対し「見守るだろう」として即答を避け、「私は北朝鮮側が会いたいと思う。 皆さんもそれをおそらく聞いただろう」と続けた。
これに先立ちトランプ大統領は9日、朝鮮が「9月下旬頃に対話の用意あり」と明かすと「私はいつも出会いは良い事だと言っている」と肯定的な立場を示し、対朝鮮強硬派の首長であるボルトン前国家安保補佐官を電撃更迭した。
また、12日には、ホワイトハウスで記者団に対し、ボルトン氏が朝鮮側が極度の拒否感を示してきた「リビアモデル」に言及したのは「非常に大きな間違い」だったと述べている。
一連の流れにより、これまで膠着状態にあった朝米関係が、9月下旬頃開かれると予想される実務交渉再開を契機に妥結の糸口を見つけることができるか関心が高まっている。 また、今年内に3回目の朝米首脳会談が実現するかどうかも注目される。