(朴 英二監督のFBより)
【今年も勝手に予想‼︎2019年朝鮮半島情勢】※長い!!
昨年は1月6日に予想。文在寅大統領が平壌冷麺を食べるという予想を見事的中させた。笑
さて、2018年は世界が注目する激動の一年だったが、今年はさらに激動の一年になることが予想される。
年始から、朝中、朝米、南北、米中、日露と目まぐるしく世界は動いている。
1 .国際政治力学の変動、冷戦構造の解体へ
本来、国際政治関係は生き物である。
誰が誰と手を結び誰を敵とみなすか?常に動くものであるが、ピンとこない感覚がある。
それは、私たちが生まれてずっと冷戦構造の枠組みのまま(特に極東アジアでは)なので、固定化された枠組みが当たり前と思ってしまう節がある。
しかし歴史を見ると、その時のその状況に合わせて、同盟関係だったり、敵対関係だったり、戦争したり、不可侵条約を結んだり、それを破棄したり…
1991年にソビエト連邦が崩壊することにより冷戦は幕を下すこととなったが、極東アジアの対立軸は現在に至るまで、以前の構造が続いていると言っても過言ではない。(その過程ではさまざまな変化も見て取れるが)
その固定化された対立軸がいま変化しようとしている。
その理由はいくつもの要因があり、例えば中国が経済大国になり力をつけたことや、トランプ大統領がアメリカファーストを叫び、既存の構造をぶっ壊しにかかってること、朝鮮半島で言うと、北で核を保有したことや自力で経済を立て直したこと、南でロウソク革命がおこり文在寅政権が生まれたこと、日本の経済が20年間ほぼ止まっていること、ソビエト崩壊で力を失ったロシアが復活してきたこと…
たぶんキリがない。
では具体的にどのように変化するのか?
2. アメリカは「世界の警察と言う名の広域暴力団」を辞める。
なぜか?①割に合わない。②現実的にその力は残ってない。
2018年12月イラクを訪問した際、BBCに「アメリカは世界の警察官は続けられない」と語っている。
冷戦構造秩序が長かった分、アメリカの政界、財界には既得権益層が根付いていて、それはいわゆるネオコンと呼ばれる層以外にもかなり多方面にわたり存在していると思われる。
トランプ大統領は合理主義者であり、商売人であるからこそ、割に合わないことから手を引こうとしている。
で現在、既得権益層を守ろうとする者たちに猛反発されている状況でもある。
パリ協定脱退、TPP脱退、NATO離脱発言、シリア撤退発言、国連離れ…
トランプ大統領は本気で「世界の警察」を辞めようとしている。
3. 在韓米軍縮小へ
トランプ大統領はかねてより「同盟国の防衛負担金」に対し不満を漏らしてきた。
もちろんこれは交渉の一環でもある。
アメリカにとっての在日在韓米軍の存在意義は、中ロを牽制するためである。
しかし、中国がこれだけ力をつけてきた状況の中で、直接中国と対峙するのはアメリカとして負担が大きい。
さて、昨年からの米中貿易摩擦。今年に入り飛び込んできた情報は、中国が2024年まで米国からの輸入を1兆ドル拡大するという。
なぜ中国政府はここまで妥協したのか?
妥協した代わりに得るものは?
その取引の内容こそ、在韓米軍の縮小(在日米軍も視野に入れているはず)と朝米交渉の進展ではないかと、勝手に深読みしている。
本当に勝手ですいません。
4. 日米安保の揺らぎ ロシアとの平和条約を目指す安倍政権
朝鮮半島情勢でかなり遅れをとっている日本。
韓国との関係は戦後最悪の状況である。
中国とは「尖閣」、ロシアとは「北方領土」問題。
こんな状況で、在日米軍縮小をアメリカにちらつかせられると、それは辞めてくれと嘆願するに違いない。
今までなら「じゃあ武器買ってね」とかの話だったが、中国との関係を考え経済的な要求をのまそうとするかも知れない。
安倍政権は、雨が一番降ってるときに傘を外されそうになり、相当焦っているに違いない。
現在、日本がロシアとの交渉を急ぎ、平和条約を結ぼうとしている。
安倍政権にとっては「北方領土問題」は、あまり重要ではない。
今後目指していることは、独立国家として米国からの脱却。
そのための、憲法改正、自衛隊の軍隊化、そして核武装である。
それに踏み込むためには、ロシアとの平和条約締結は待ったなしの課題と考えているに違いない。
5. 2回目の朝米首脳会談でいよいよ動き出す
第1回の首脳会談が、百年の敵との初顔合わせ、探り合いをしながら種を蒔いた会談だったとすれば、2月末に予定されている2回目の会談では、芽が出てくる会談になることが予想される。
2月、経済制裁が一部解除されるだろう。
そして「相互の措置」のプロセスが発表される。
終戦と平和条約終結までは、少し時間が必要と思われるが、トランプ大統領自身は、任期中に実現しようと意気込んでいるのは間違いない。
一番、憂慮されるのは弾劾かな。
トランプ大統領の支持率は、35%〜40%と決して高くない。ただ今までの大統領との違いは、低水準で安定しているということ。
これは熱烈な支持者がいる証拠。そう簡単には崩れそうにない。
6 .南北関係は新たなステージへ。
まずは、やはり金正恩委員長のソウル訪問。
2月末の朝米会談後、3月が濃厚かと勝手に予想。も…もしかして3.1節とか…
文在寅大統領は、釜山で採れた海鮮料理を振る舞うかも。
あとマッコルリ。
そして、早い段階で開城工業団地の再開が見込まれる。
朝鮮は制裁の中でも自力で経済成長を遂げ、海外に輸出できるあらゆる分野の商品たちが、生産されている。
食品などは世界基準のISO認定をクリアしている。これからの輸出を念頭に置いていることが見て取れる。
以前のような南が北に支援するという形ではなく、winwinの関係で貿易も活性化されることだろう。
そして、止まっていた金剛山観光事業は、今年10月新しく完成される「元山葛麻地区観光特区」への観光事業として発展するだろう。
離散家族の再会はもちろんのこと、文化、芸術、スポーツ、鉄道全ての分野で今年1年大いに進展があることが期待される。
7. 文在寅政権の支持率低下?
南北関係で素晴らしい進展があった2018年。
しかし文在寅大統領の支持率は12月には43%台まで落ち込んだ。
さて、支持率低下の理由はなにか?
「韓国の経済状況が悪化している」とされていること。
なぜ“されている”としたか?
実際はそんなに悪化してないからである。
経済成長率でいうと、低水準であるが2%以上になる見込みであり、日本の長期1%に比べるとまだマシである。
実際に韓国に行くと、そんなに冷え込んでいるようには感じない。
とにかく自由韓国党や朝鮮日報などスレギの文在寅政権への攻撃が激しく、その影響が少なからず、世論に反映されている。
文在寅大統領の支持率は、1月に経済活性化の対策を発表し49%まで盛り返している。
共に民主党の支持率は約40%。
自由韓国党の支持率だが、리얼미터では24%、한국갤럽では16%…差がありすぎだろ‼︎
나경원?황교안?当分心配なさそうかな。
文在寅大統領の支持率は、過去の大統領の同時期の支持率と比べると高いポイントを維持している。
現時点でそこまで心配するほどではないと言える。
8.韓国の未来は統一にかかっている。
韓国は様々な問題を抱えている。急速な高度成長による歪みは、あちこちでギシギシと音を立てている。
格差社会、受験地獄、自殺率OECDトップ。
そしてさらに深刻な問題が出生率。2018年の出生率はなんと0.97で世界最低水準。
日本以上の超高齢化社会、人口減少、人手不足、今後ありとあらゆる問題が噴出するのは明らかである。
でも大丈夫‼︎
南北が統一すれば様々な問題が解決できることでしょう。
統一費用が心配?
では質問です。
延々と続く分断費用を払い続けますか?
自由韓国党を支持してるハラボジたち。
可愛い孫の未来のために、一日も早く支持政党を変えることをお勧めします。
9.日朝関係は進展があるのか?
残念ながらあまり期待出来ない。
「拉致問題解決」のハードルも上がったまま、韓国との「徴用工」「日本軍慰安婦」問題で、さらにハードルが上がってしまっている状況で、何かが進展するとは到底考えられない。
ただ、この激動の時期に、日本政府もただ座っている訳にもいかないので、どこかのタイミングで交渉が行われる可能性はあると。
とは言え、時間がかかるのは間違いない。
10. 最後に在日同胞は?
この部分に関しては、沢山の人たちがそれぞれ想いを抱いて活動している。
なので、私自身の活動について一言。
「激動の2019年、私は何をしていたのか?」
そんな話を未来の子どもたちに語れるように頑張りたいと思う。
2月の第2回朝・米会談
期待してます。