ワゴン車「キムチ(喜夢智)」号がやってきた/東京第5初中運動会で披露(朝鮮新報) | かっちんブログ 「朝鮮学校情報・在日同胞情報・在日サッカー速報情報など発信」

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朝鮮新報より




ワゴン車「キムチ(喜夢智)」号がやってきた/東京第5初中運動会で披露



女性同盟立石分会と墨田商工会の支援金で



東京第5初中の初級部の児童たちを自宅から学校まで送迎する2台のワゴン車が同校にやってきた。5月24日、同校の学区である葛飾区、墨田区、江戸川区をはじめとする地域同胞たちが集う同校運動会に合わせて、ワゴン車が披露された。

ワゴン車の購入費に充てられたのは、女性同盟東京・葛飾支部の立石分会と墨田地域商工会の会長から寄せられた支援金。「民族教育と子どもたちのために」という共通の思いを乗せた2台のワゴン車は現在、子どもたちと朝鮮学校をつなぐ欠かせない役割を果たしている。



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思いを形に



2台のワゴン車がやってくる以前、同校はマイクロバス1台とワゴン車2台の計3台を所持していた。

同校までの電車の乗り換えが多い地域で暮らす児童もいて、通学時にワゴン車を利用する児童の割合は全校生徒の5割を占めている。

高完植校長は「10年近く使用していたワゴン車2台の外装の所々はさびついていて、近年、学校関係者たちの間で買い替えようという声も上がっていたが、財政面を考えた場合、踏み切れずにいた。そのとき地域同胞たちの支援の声をきいた。その温かい思いがワゴン車の購入に結実した」と話す。


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何十年の思いを子どもたちへ



墨田地域商工会会長は4月8日に、女性同盟東京・葛飾支部の立石分会は5月9日に同校へ支援金を寄付した。

墨田地域商工会会長は、4月5日に同校で行われた総聯墨田支部主催の花見で、総聯東京・墨田支部の金敏雄委員長に「会長を引退する前に、学校のために何かしたい」と話し、カンパした。

一方、女性同盟・立石分会は、来年創立70周年を迎える同校のために、キムチ販売で得た収益金を同校へ寄付。収益金はこれまでも冷水機などを同校へ寄付してきたほか、学校行事の広告費に充てるなど、財政面で支援してきた。33年前から続いているキムチ販売の総収益は莫大な金額になると関係者は話す。

キムチ販売の始まりは、女性同盟立石分会の活動や地域同胞社会などのトンネ情報を届けるためのハガキ「ポンソナ通信」の費用を確保するためだった。その後、学校支援へと活動が広がっていった。キムチ作りの日は1、8月を除く毎月第2週目の木、金、土曜日。キムチは立石分会をはじめとするの女性同盟メンバーたちによる手作りだ。今年3月以降、キムチ作りの主管は女性同盟立石分会から女性同盟支部に移された。

李清淑分会長は「李順女顧問をはじめ先輩たちの背中を見ながら、たとえ雨が降り、暑かろうが寒かろうがキムチ作りを続けてきた。何十年間、学校のために尽くしてきた同胞たちがいることを、教員たちは忘れずに、その思いを子どもたちにつなげてほしい、ただそれだけ。お金は子どもたちに役立つなら何に使われてもかまわない」と飾らずに語った。



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同胞たちの心の故郷



運動会でワゴン車が披露された際、児童たちが感謝の気持ちを込めて花束を李順女顧問と商工会会長代理に手渡した。

学校側は、片方のワゴン車の名前を「喜夢智(キムチ)」号と名付けた。その由来は、新しいワゴン車がやってきた子どもたちの「喜」びと、日本社会で朝鮮人として立派に育ってほしいという1世たちの「夢」、学校で多くの「智」識を学ぼうとする子どもたちの決意などから来ている。

ワゴン車を利用している初級部3年生の朱梨恋さん、金然華さん、朴景香さん、宋希世さんらは「ワゴン車は中も外もピカピカ。通学時間がもっと楽しくなった。みんなで大事に使いたい」と口を揃えた。

惜しみない支援をしてくれた同胞たちに謝意を示す高完植校長は「同校が地域同胞たちの『心の故郷』になれるよう、地域と密接な学校を目指したい」とし「先代たちの思いを知り、明るい未来を創る子どもたちを育てるため、教員一同が教育に専念していきたい」と話した。





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