86歳のサッカー少年 | かっちんブログ 「朝鮮学校情報・在日同胞情報・在日サッカー速報情報など発信」

かっちんブログ 「朝鮮学校情報・在日同胞情報・在日サッカー速報情報など発信」

毎日ブログ更新して15年かっちんブログでは全国の朝鮮学校(ウリハッキョ)情報・サッカーの速報・全国の在日同胞達の熱い活動をもっと知ってもらいたいので最新情報をアップしております。青商会時代で培ったネットワークを使って全力で発信しております

「ナンバーノンフィクションより」


かっちんの青商会物語


大正時代に生まれ、後に日本代表となる兄の影響を受け、
戦時中は特攻隊に志願し、新聞記者として長らく勤め、
'74年西ドイツ大会を皮切りに、通算9度のW杯取材――。
そんな波瀾万丈の経歴を持つ現役ジャーナリストがいる。
日本サッカーの発展を見守り続けた男の足跡を辿った。

 大阪版サンケイスポーツ、日付は1974年6月15日土曜日、定価は70円。第3面の上段に「Oh! ワールドカップ」というタイトルの連載記事が載っている。

  小雨のなか“世界のお祭り”開く
この迫力 緊張感に胸がキューッと
強豪ブラジル、防戦一方

 '74年W杯開幕戦、ブラジル対ユーゴスラビアの試合を伝えるその記事は、こんな書き出しで始まる。

――試合が終わったあとの肩の凝り方のひどさ。これはなれないカメラを首にかけたせいだけではなかった。幸い、私は日本でペレを見た。エウゼビオ(ポルトガル)もマゾプスト(チェコ)も見た。世界のトップの技術の確かさを知っている。だが、この真剣勝負の迫力は、また格別だ。ゲームの当事者ではないヤジ馬記者の胸をもしめつける強さだった――

昨年、メディア関係者として初めて日本サッカーの殿堂へ。

書斎にはマニア垂涎のお宝が数多く眠る。一番のお気に入り、ペレ直筆サイン入りボールを抱えて

 この原稿を書いた人物は、兵庫県の芦屋市に居を構え、現在もサッカーの記事を書き続けている。2010年8月には、長年にわたるサッカー界への功績を認められ、メディア関係者として初めて日本サッカー殿堂入りを果たした。

 事務所兼書庫である3DKのマンションの中は、古今東西のサッカー関係書籍、資料、取材ノート、サッカー関係のグッズで埋め尽くされている。運が良ければ、古い資料を詰め込んだ買い物袋の間に、ダイスケという1匹の茶トラ猫を見つけることができる。これでも少しは片付けたんや、主人は来客にいつもそう挨拶する。それは散らかっていることへの言い訳ではなく、本当に少しは片付けたという事実の説明に過ぎない。

 '10年12月下旬、僕はその部屋の主人、賀川浩に電話をかける。一度ゆっくり、あなたの人生について話を聞かせてもらえませんか。

「話するのはええけど、お前、急がんと間に合わんよ。もう棺桶に片足突っ込んでるからな、ハハハ」

 電話の向こうから聞こえてくる楽しそうな笑い声を耳にしながら、考える。86歳で現役のサッカーライターなんて、いったいこの地球上に何人いるんだろうか。

2歳年上の兄・太郎はプレイヤーとして一足先に殿堂入り。

 1924年。賀川浩が生まれた当時、すでに神戸にはサッカーがあった。そこかしこで子どもたちがストリートサッカーに興じている、とまではいかないが、市内の小学校で3、4校がサッカーチームを持ち、交流戦を行なう程度には盛んだった。

 物心つく頃からサッカーは見ていたし、遊び半分にやってもいたが、サッカー部に入部したのは神戸一中2年のときだった。その当時、神戸一中はサッカーの強豪校として知られ、2歳年上の兄、賀川太郎は、5度目の全国制覇を成し遂げたイレブンの一人として活躍していた。

 賀川は入部早々、その兄から、お前、マネージャーやってくれへんか、と頼まれる。

「兄貴からそう言われたら、そうするしかないわな。まあ、おれも身体小さかったしね」

 それからすこしだけ背は伸びたが、最終的には153センチという身長で人生を70年ほど過ごすことになる。

 兄の賀川太郎についてもうすこし記しておくと、彼は戦前戦中を通じて、日本を代表する名プレーヤーとして活躍し、弟よりも一足先にサッカー殿堂入りを果たしている。60歳を過ぎても自らが社長を務める会社チームの一員として岡山県の2部リーグでプレーし続けた、無類のサッカー好きだった。67歳でこの世を去った兄について語る時の賀川は、いつも弟の顔になる。

「たまに電話がかかってきたと思ったら、新しいフェイント開発したとか、さすがに60過ぎたらなかなか点は取れんなあとか。高校出たての若い子が大勢おるようなリーグで点取れんって、そんなんあたりまえやで」

<次ページへ続く> 

↓         ↓


http://number.bunshun.jp/articles/-/122183?page=2  ②



http://number.bunshun.jp/articles/-/122183?page=3  ③ 



http://number.bunshun.jp/articles/-/122183?page=4  ④



http://number.bunshun.jp/articles/-/122183?page=5  ⑤



http://number.bunshun.jp/articles/-/122183?page=6  ⑥



http://number.bunshun.jp/articles/-/122183?page=7  ⑦



http://number.bunshun.jp/articles/-/122183?page=8  ⑧






かっちんの青商会物語






元日本代表監督 岡ちゃんも出てますよ。



60歳までサッカーやりたいねー(孫と一緒にプレーするのが夢です)



この前の試合全然走れなかったけど・・・






かっちんの青商会物語





息子達にはまだまだ負けないよー