大相撲の巡業中に倒れた知事の救命のために女性が土俵に上がった問題が世間を賑わせています。
確かに人命を優先せず「土俵から降りて下さい」と言った行司の判断には問題がありました。
ただ、これを機にそんな差別的な伝統はやめてしまえ!みたいな議論が出ているので少し反論したいと思います。
僕もこれまで知らなかったんですが、そもそも相撲っていうのは五穀豊穣を祈る神事で、相撲の神様(女)が嫉妬するからという理由で土俵は女人禁制だそうです。
ここに女性蔑視という概念はありません。
神話に論理は通用しないのでそれで伝統が作られたのならまずは守られるべきと考えます。
その上で人命優先という議論が出たのなら、これを機に「緊急時は女性でも上がって良い」という認識を追加すれば良い。
厄介なのは、これをチャンスとばかりに勝手にジェンダー問題に発展させる輩がいること。
国内のフェミニストや日本のことをさほど知らないくせに正義感だけ人一倍強い外国人です。
繰り返しますがこの伝統の背景に女性蔑視の概念はないんです。
以前元大阪府知事の太田房江氏が土俵に上がりたいと言ったことや、女性の宝塚市長が土俵に上がれないことは悔しいとか言っているのは完全にお門違いです。
緊急でもなく、人命がかかっているわけでもないのに、個人のわがまま(あるいは政治的理念)で土俵に上がろうとするなら、それはすなわち日本の伝統を破壊することを意味します。
そう言えば、今朝テレビで「男女格差ランキングで日本は世界114位だ―」とかやっていましたが、今回の件でそんなランキングを引用すること自体、事件の本質が見抜けていない証拠です。
そもそも日本は女尊男卑社会ですよ。
映画館のレディースデイ、婚活の会費の差、女性専用車両(ちょっと前に男性が乗り込んで揉めた事件がありましたね)―こんなの伝統でも何でもないですが、女性が土俵に上がれる日が来たら、これら男性に不利な事項も撤廃してもらえるんですよね?
少々話がそれましたが、とにかく今回の土俵の女人禁制問題は女性に対する差別議論とは全く無縁です。
人命が最優先されるべきであることは明白ですが、同時に伝統もまた大切にすべき存在。
百歩譲ってこの伝統が女性蔑視に裏打ちされたものなら議論の余地ありかも知れませんが、そうでない以上、簡単にこれを見直そうという考えに流されることのないようにしたいですね。