ドラマ「隣の家族は青く見える」に見る保守思想 | Sanoth From Hell

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一児の父親となったSanothが社会問題を理屈っぽく斬る!

テレビっ子の妻と出会ってから1クールに7,8本のドラマを見るというOLばりの生活をしている僕ですが、本日はドラマの話題。

今クールはドラマの質がいまいちだなと感じているのですが、中でも楽しく見れるのがタイトルに挙げた作品。

一言で言うとテーマは「不妊治療」、ただしコメディで悲壮感がないので楽に見れます。

 

うちは計画妊娠ですが、お互いの精子と卵子の相性が良かったのか、ほぼ一発で決まりました。

なので不妊治療の苦しみは経験していないのですが、実際取り組んでいる夫婦は、精神面・経済面・体力面で大きな負担を背負うと聞きます。

結構な割合の夫婦が悩んでいるというデータがあり、妻の友人でも不妊までは行かないけど「中々出来ないなぁ」という子がいます。

女性は出産後体質が変わるというし、うちも二人目は他人事じゃないかもと思うと真剣に見てしまいます。

 

で、2/8の放送なんですが、頭の固い登場人物が問題提起していくれた素晴らしい回でした。

まず不妊に悩む奥さん(深田恭子)の母親の「人工授精なんてするもんじゃない、自然が一番」

旦那さん(松山ケンイチ)の義弟の「無痛分娩なんかしたら愛情が子に持てなくなる」

ついでに隣人の主婦の「人は結婚して子供を産むもの、隣にゲイがいるなんて子供の教育に悪い」

 

とまぁ、こんな感じの主張をするわけですが...皆さん、なんて頭が固いんだ!

もう平成なんだよ?平成も終わるんだよ?いまだに昭和なの?というバッシングが聞こえてきそうです。

もっとも、こういった保守思想を批判することを目的として描かれていたので、少しデフォルメされているというか、実際こんな古い考えに捕らわれて相手にまくしたてる人なんかいないよとリアリティに欠ける部分もありましたが、脚本家の意図は伝わりました。

最終的には「知らないから怖い、知る事が認める事の第一歩」という結論で締めくくっていました。

 

確かに自然に授かるのが一番だし、分娩も自然が一番という考えは至極まっとうです。

ただし科学技術の発展に伴いアプローチが多様化するのは人類が勝ち取った権利。

例えば無痛分娩は欧米ではかなりの割合になっているらしいんですが、日本での普及率は低い。

これは「お腹を痛めてこそ出産」という精神に基づくと言われています。

しかし、痛みを味わわないと愛情が欠落するというのは都市伝説ですし、ドラマ「コウノドリ」でもテーマになりましたが、帝王切開だと母性本能が湧かないなど何の科学的根拠もありません。

非科学的な固定観念が科学の進歩を妨げているとしたらこれは悪しき思想なのではないかな、科学者の端くれである僕はそう考えます。

外科手術だって太古はそのまま切ったり大麻で痛みを和らげたりしてましたが、麻酔が普及した今では麻酔しない手術なんて考えられませんよね?

無痛分娩もいつかそういう時代が来て「自然分娩なんて麻酔無しで腹を切るようなもの」と言う認識になるかもしれません。

伝統や慣習を守る保守的な姿勢は大事にしつつも、新しい技術や知識には積極的に向き合っていくのが望ましいと思います。

 

そう言えば、ドラマの中で「無痛分娩のどこが悪いんだ!何でも自然一番に拘る考えは凝り固まっている!」と主張していた人がオーガニック野菜をむしゃむしゃ食べていたシーンには爆笑しました。

皮肉なのかなんなのか、結局「オーガニック野菜>農薬野菜」という自然一番思想に捕らわれているじゃないかw

え~、専門家として言わせてもらうと、農薬処理された野菜は決して危険ではなく、むしろ安全です。

これも「知らないから怖い」の一つですね、いつかこのテーマで記事書きます^^