2020→2021 | 佐野光来

佐野光来

佐野光来

 2020年の終わりに、「ああ、ここにくるための全てだったのか、、」みたいな、ふに落ちる、という瞬間をたくさん体験しました。
 これまでは、生きてきた時間がわたしを突き動かしているのだと思い続けてきたのだけど、どうやらわたしを動かしているのは、未来のほうなんじゃないかと思うようになりました。クリストファーノーランのインターステラーっていう大好きな映画があるんだけど、この映画を見たらもしかするとなんの話か分かるかもしれません。未来の自分が、今や過去の自分にアクセスしてるイメージ。
 過去も今も未来も同時に起こり続けている、というような感覚ともいえるでしょうか。
 いつもなにかとなにかの、どこかとどこかの途中のはずで、でもじゃあどこへいこうとしてるのか、なにをしてるのかたまらなく不安になるときもあるのだけれど、そんなときは少しだけ長く休憩をして、休憩するとすごく色々なことを観察できるし、観察すると感謝できるし、そうすると自然に次のことが見えてくるような気がします。選んでいく、進んでいく。過去ベースではなく、未来ベースでそれらをやっていく、ということを柔らかな気持ちで考え続けています。
 だからどんなに悲しいことも、悔しいことも、許せないことも、不安なことも、いつかの誰かからのあるいは自分からの贈りものであると思いたいし、誰のせいでもなく、自分のお陰で自分が、成り立ちたいなと思います。
 点と点が結ばれる嬉しさに、過去が救われる優しさに、もっと出会いたいし、出会わせてあげられる人になりたい。
 2021年はそんなふうな年にしたいです。
 また新しい、まだ新しい、世界がたくさん待っているね!
 どうかたおやかに過ごせますよう。
 いつも優しく応援してくださる皆様へ、ありがとうございます。
 これからもよろしくお願い致します。