入間航空基地が隣接しているかつてのジョンソン基地に、小児科も産婦人科もない「自衛隊病院」を作るという。戦場で死にかかった負傷兵を世田谷の病院に運ぶ中継地点だそうな。つまり、野戦病院みたいなまにあわせの病院だ。
今年測量し、来年設計、四年後に完成という。
それに反対する人たちの会合に出て、ついでにジョンソン基地見学ツアーに参加しようと行ってみたら、どこかで見たことのあるメンバーばかりだ。共産
党に落胆している人たち（いわゆる「過激派」とレッテルを貼られる人たち）もいれば、現役の百戦錬磨の共産党員もいる。右翼は勿論いない。
私から見れば雲の上にひしめく市民運動のエリートたちが、そのエリート意識を捨てて、手を結ぼうとしているように見えた。
いいことだ。
助け合わなきゃ、誰ひとり助からない。
そこまで来た。
名だたる活動家たちが手を取り合って呼びかければおらたちしものしもの、そのまたしものしものほうは、国会包囲でもワシントンでもゆく。突入などという暴
力はやめてください！逮捕されます！と制止されても国会へ、官邸へとなだれ込む。おれたちのタクシーの運ちゃんも、派遣も、ユニクロも、飲み屋チェーンの
バイトも、うちの倅たちも。
そこまで来ている。