映画「福田村事件」が、話題になっています。実話に基づいたフィクションという点で、様々な論評がされています。ぼくは、まだ観ることができていないので、その映画「福田村事件」については語ることはできません。

 

しかし、だからこそ「福田村事件」については、いろいろと調べます。

「福田村事件」を取り上げた本についてや、今回の映画化の背景などもわかり、事前の学びになります。そのなかから2つの映像を。

 

江戸川大学隈本ゼミのブログ

以下の内容のお知らせがありました。2016.3.4の記事です。

 

「福田村事件」の再検証と慰霊祭

 

 江戸川大学メディアコミュニケーション学部・マスコミュニケーション学科の隈本ゼミの学生3人が、2年間にわたって取材した内容を、2015年度卒業制作作品としてまとめました。

2016年3月から動画を公開しています。

↓こちらをごらんください。6分33秒。

 

 

<内容>

*1923年9月1日 関東大震災

*地震直後から「朝鮮人が井戸に毒を入れた」などのデマ情報が拡大

*千葉県福田村三ツ堀地域でも自警団 

*9月6日香川県からの行商団16人が襲われ、9人殺害される—「福田村事件」

*香川県の郷土史家 石井雍大さんの話

*千葉県流山市のジャーナリスト 辻野弥生さんの話

*事件後の92年目の慰霊祭

*野田市の現地で学び 2003年慰霊碑建立まで 野田市元職員 市川正廣さん取材

 

この過程で、この事件の掘り起こしをした本「福田村事件」の著者・辻野弥生さんんへのインタビュー記事もありました。2回。

1回目

 

2回目

 

 

この学生たちの学びは8年前のこと。大事な掘り起こしに関わった隈本ゼミの学生たちに敬意を持ちます。

 

フォークシンガー・中川五郎さんの歌語り

「1923年 福田村の虐殺」(2022年8月5日 LIVE)

この映像は、「福田村事件」の背景、事件の実際、その後の事件の結末までを、27分4秒という長さで語ります。衝撃です。発表は2009年。中川五郎さんは、懐かしい名前。

 

 

普通の人々(自分も含めて)が、こうした事件の当事者(加害者の側にも)になることを恐れます。この虐殺は、民族差別だけでなく、被差別部落の人々への偏見、同調圧力に囚われることを思慮し、愚かさから離れなけばなりません。

さまざまな映画評は、いったん忘れて、自分で観て、感じて来ようと思っています。