2021.3.5
特別支援学校の高等部2年生で性教育。…実践報告します。
Facebookで告知的な事書いたら「期待してます」とかコメントたくさん頂いて、自らハードル上げてしまったアホです
…なので…ドキドキしながらアップ
今回は仲間の助産師と二人で1部2部分けて、2時間で実施した。
中等部から性教育カリキュラムができていて、継続した積み上げがある学校。だけど外部講師を呼ぶのは初めての取り組みとの事。
事前の打ち合わせとメールのやり取りで本番まで丁寧にすり合わせをしながら準備した。
1部は学年全部で妊娠、出産、育児の事。
2部は2グループに分けて。私は卒業後一般就労を目指す子たちに、妊娠、避妊、性感染症のお話を担当する事になった。
事前打ち合わせでは2部で「コンドームに触れてみる体験」までやりたいとの事だったけど、校内で「今年度は初めて外部講師を呼ぶので、段階的に踏み込んで行きたい」って事と、保護者の方々への周知も充分に行いたいって事で、「触れてみよう」は、なし。
でも実物見ないとイメージつかないから「実物は見せて説明してください」ってご依頼。
あと1年で社会に出て生活する彼ら、具体的、実践的な内容が必要と先生方もお考えのようだった
前年度の性教育で使った資料も見せて頂いた。カラダの変化についてはだいぶ踏み込んだ内容と感じた。素晴らしい
でも…ちょっと気になるのが…徹底してリスクを伝えているところ。もちろん大事な視点だとは思うけれど、ホントは…誰かと触れ合って心地よさを感じるって自然だし素敵な事。私はそんな部分もちょろっと入れたいと思ってみた。
そして、本番。
1部学年全部で妊娠、出産、育児について。は、ベテラン助産師の相棒と初コラボだったのだけれど、まるで100回一緒にやってたような気持ちすらする安心感と安定感だった
私は「育児」の部分を担当。前が伸びそうだったので、予定より短くして時間内に終了時間調整、なんか、やたら上手(笑)
2部一般就労目指す子たちに、妊娠、避妊、性感染症のお話。
これまでのおさらいを軽くして、徐々に核心部分へ。
好きのいろいろ
ふれあいの段階
安心、安全、対等、同意について
性感染症は、さらっと行こうと思っていたら、事前に調べて来てくれた子がいて、さっと手を挙げ「発表したい」と言ってくれた
ネットで一生懸命調べて来たのだそう素晴らしい
調べた事発表してもらったらめっちゃ誇らしげでかわいかった
その後、避妊と性感染症予防の事。
最後に…コンドームの実物を取り出し
「見た事ある人」って聞いたら1人挙手。「言葉だけ聞いたことある人」で3人挙手。(13人中)
「じゃあ…せっかくだから近くで見てみて」と私を囲んでもらい(密にならない程度に)先生が「もっと近くで見ようよ」って協力的に場つくり
外から見たところ、
どんな風に入っているか、
開け方、
付け方、
捨て方、
など、説明した。
みんな興味津々前のめりで聞いてくれてたと思う。…先生方も
特別支援の子どもたち、卒業しても特別な支援の元生活する場面が多いだろうと思う。それでもできるだけ自由でいられるよう、彼らが使える情報、道具、伝えられたらいいなと思う。もちろん1回で覚えられる事なんて知れてるから(それは定型発達でも)
先生方と協力して連携して繰り返し繰り返し丁寧に。
私はこれまで、特別支援学校の講演は数回しか実践できていない。、方々見学には入らせてもらっているけれど。だから助産師同志の連携、先生方との連携、保護者のかたの理解、が折り重なったのがとってもありがたかった。それらのおかげでやれたと思う。
できだけ無駄な言葉削いで、わかりやすく、簡素に伝えるためにものすごく考えて、自分のスライドにダメ出しの連続だった(笑)
素晴らしい体験でした。ありがとうございました
課題はてんこ盛りだけど、今はすがすがしい気持ちでいる