一つの幕引き | 石川県能登半島 三波公民館の活動ブログ

石川県能登半島 三波公民館の活動ブログ

石川県能登半島にある小さな地区の公民館です。
過疎化や少子高齢化に負けず、様々な活動を行っています。
こうした活動や日々の地区の様子などを少しづつアップしていきたいと思います。
このブログを読まれた多くの方々に三波地区を訪れてもらえたらと思います。

猪平にあった分校の木造体育館が老朽化のため取り壊されました。

その一連の様子をお伝えします。



去年夏の猪平祭りでは、取り壊しの前に、収蔵していた中のキリコも含めお祓いを行っていました。


体育館の中では古くなったキリコが眠っていました。


床に置かれたタライは雨漏りの水を受けるためのものです。


跳び箱なんかも残っています。


天井です。屋根板には灰色のフェルト(?)が貼り付けられていますが、雨漏りのシミが確認できます。




床です。穴が空いている場所もありました。




そして先週、解体工事が始まりました。


行った時はすでに、屋根瓦が取り除かれ、入口側の窓枠がなくなっていました。


ちょっとだけ中を覗いてみます。


まずは入って正面。

こうしてみると、窓枠が波を打って、崩れ落ちそうです。

こちら側は外にすぐ斜面があり、日が差さないので痛みが激しいと思われます。


入って左側。

こちらはまだ日当たりがいいためかしっかりしています。


入って右側。

バスケットゴールがまだ残っています。

猪平分校は低学年までが通っていたとのことで、ゴールの高さも低めです。



ちなみにゴールのリングとネットは外にありました。


天井です。


灰色のフェルト(?)が取られ、屋根板が見えています。

穴ができたのが作業の前か後かはわかりませんが、板の傷み具合はすごいです。



キリコも片付けられ、窓枠がないため雪風が吹き込む体育館は、なんとも寂しい雰囲気でした。



次の日はもう廃材の山に変わっていました。

でもまだ床は残っているようです。


さらに次の日は綺麗になくなっていました。



床下がどうなっているか初めて知りました。





やっぱり今まであったものがなくなるのは寂しいですが、こうやって見通しがよくなると「あっさりしたなあ」と少し清々しさも覚えます。


体育館がなくなって思い出の拠り所が1つ消えてしまいましたが、写真などに最後の姿を残すことはできました。これが皆さんの記憶の片隅に残って、これからの新しい思い出の1ページになってくれたらと思います。


今後この跡地がどうなるかはまだわかりませんが、有効に活用していってほしいですね。