三木句会ゆかりの仲間たちの会:太田酔子さんの写真俳句
酔子さんが2022~2023年のブログに添えた写真に俳句を寄せて下さいました。
写真俳句は、写真がなくても成立する句もあれば、写真とともにあって納得できる句もあ
ります。いずれにせよ、作句に際しての句意の定め方、季語などに心を配りながら捻るこ
とになります。写真の雰囲気から素直に情景を詠むもよし、絵から離れて発想を大きく膨
らませるもよし。身の回りのこと、自らの想いを詠む以外にも、写真俳句に挑戦してみて
はいかがでしょう
炎天の犀の幻覚泥の河
全きは無人の天地すすき原
赤いちりとり冬空のクィディッチ
死魚に乗る鴉の爪や復活祭
夏の果ペンキ剥がれしところより
時に適へる桃に出自をたずねけり
真つ直ぐな背中の少女夏帽子
イカロスの轍は踏まぬと蟹走る