有村飛雲作 組み木絵 | sanmokukukai2020のブログ

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   有村飛雲創作組み木絵

 

   ご紹介するのは「組み木絵」というアート作品です。作者は「白」の古くからの

   メンバーの有村飛雲さん。趣味の域を超えて、素晴らしい作品を生み出されています。

    「組み木絵」では木の自然の色の組み合わせだけで表現し、着色は一切ありません。

     作業は、まず美しい木目や珍しい色の板を求めて、材料探しから始まります。図案も

   ご自身の考案です。俳句同様、飛雲さんのユーモアや批判精神が盛り込まれた作品

         群は見応え十分です。

        そこで、まず、飛雲さんの俳句をいくつかご紹介します。

 

     デイゴ咲き南の女胎みたり

     借財の断る目付き渋団扇

     心臓がぎっしり詰まる割れざくろ

     冬凪や半島の脚伸び伸びと

     大仰に祖母褒めそやし丹波栗

     大寒や馬の吐く息棒になる

     積乱雲多国籍の子ら見つめ合う 

     花烏賊や内臓へ指艶やかに 

     春泥や余命宣告背負い投げ

 

 

   組み木絵の見どころを飛雲さんの説明文からご紹介します。

 

   「エッフェル塔」

   2016年作。ユーモラスなペンキ職人が気に入りました。柱は黒檀使用。

 

   「狙われた兵器廠」

   2017年作成。ベネチアの造船所の風景を、おどろおどろしい雲と大蛇を配し、

   覇権を争う中世都市国家間の緊張関係を描いてみました。波の色彩と木目にはニワ

   ウルシという入手困難な木を見つけて使用。大蛇と雲は百年の杉の古木の根の部分

   を板材にし、面妖な雰囲気を出しました。

 

   「会議は揉める」

   2019年作。最近の自国ファーストで揉め事が絶えない世相を、鬼の会議が揉めて

   いるのに模し、タイトルを名画の「会議は踊る」に因みました。赤鬼、青鬼は米国

   と中国とも。

 

 

「エッフェル塔」

 

 

「狙われた兵器廠」

 

 

「会議は揉める」

 

「自画像」