阿久根市長リコール問題 | 出る杭は打たれる。しかし、出なければ朽ちてしまう。
阿久根市長さん、禁欲的ですね。自分の給料を下げて、市役所の職員の給与も下げようとしています。

また市議会議員の人数も1/3にしようとしています。

つまり官民格差、市の職員が一般の市民よりはるかに高い給与水準であることを直そうとしています。

もちろん市議会は大反対、市職員も生活を脅かされていると思っているでしょう。

しかし低所得の市民層を中心に相当な支持があることも間違いありません。

ひとことでいうと、市長ひとりでの我が道を行く、「革命」とでもいうのでしょうか。

方法が過激なのでついて行けないひとたちも沢山いますが、合法的な革命的手段を市長が注意深く

選んでいるのは間違いありません。

興味深いのは大マスコミが市長に非常に嫌われていることです。

大マスコミは阿久根市のニュースはそれなりに商品性が高いのでニュースを流していますが、

好意的ではありません。過激ですから。

それに取材する人たちのおおくは都会から来ているのならものすごい高給取りでしょうし

かれらの高級を維持するための商品としてのニュースですから、

禁欲の市長が対抗的になるのは当然でしょう。

さてこれからどうなるのか。市長擁護者が、あらたなリコールにどう対応するかですね。

阿久根市の対立が、名古屋市や神戸市や大阪市に飛び火して数年後には

大都市が騒然としてくる可能性はあります。

この市長さん、未来への先駆者になるのかエキセントリックな市長で終わるのか、興味深いです。

でもしょせんこのまま行けば日本中で是正されるはずのものです。

もっと注意したいのは堺屋太一氏がよく言われるように、

日本では多くの職業が「身分」になってしまっている、

この一点を変えていくと日本の社会に相当抜本的な変化が起きるだろう思います。

そういう点でいうと阿久根市の市議会議員と市の職員が「身分」になっているのか

そのあたりを知りたいものです。