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 「これが、その超生物というのか?どこからどう見たってただの人間ではないか。まぁ常軌を逸した

美少年ではあるが」

 

「教授、この人間のような生物はこの棺桶上のものに入っていたのです」

 

そういって指をさしたものは蓋が見事に破壊された棺桶だった。中には、肌が雪のように真っ白な

青年が入っていた。

 

「だから?つい数時間前に入っただけだろう」

 

「これを発見したのは三か月前。それからどうやっても開けることができませんでした。ダイナマイトでも

表面が焦げた程度でした。クレーンでようやく蓋を破壊できました。棺桶本体は無傷ですが」

 

「私に何の相談もなしに爆薬を使ったのか?クレーン車まで!!」

 

「申し訳ございません。そして、破壊するそれまでは絶対に棺桶から出る事は出ることは出来ません。

万が一のことを考え、外で壊しましたが、この古城に戻しました」

 

     うるせえなぁ~。耳障りな声で騒ぎやがるお客人だ。その青年はゆっくりと目を開けた。

その目は、海のように暗く、空のように青い目だった。そこの目には、ふくよかな恰幅の中年男性と、

      若い青年が、干からびて自分に覆いかぶさっている姿だった・・・・・・

 

       日本の夜景は綺麗だ。特にこの5階建ての廃マンションの屋上からの景色は。

    でもこれって、残業している人間がこれだけ多いってことですよね。そのうち何人かが、

     この夜とともに死ぬわけです。この世には夜に死ぬ人間が私だけじゃないわけです。なら、

             いまから〝死ぬ〟私は全然怖くないわけです。

 

    突然ですが、私の名前は美豊穣・一です。特徴は頭のアホ毛です。そして今から死にます。

     この遺書を隠蔽しようとする人は呪い殺します。まぁそれはいいとしてです。

 

        私は学校でいじめられていました。多分自殺した人たちと同じぐらいと言えば

        いじめた側は分かるんじゃないでしょうか。それだけならまだいいんです。

         慣れますから。ただ、どうしても慣れじゃダメなことがあったんです。

                  親からの虐待をうけていました。

 

       私、結構こだわるんです。自分の死に方。首を吊るってのと、溺死は論外ですね。

              楽に死にたいのに、苦しんで死ぬなんてふざけてます。

 

    手首を切るのは時間がかかりすぎます。とっとと私はこの世界から逃げ出したいんです。

    感電死は、家で死ぬことになりますから、死体がアイツらに処分されかねません。

 

        だから、手軽に一瞬で苦しまずに死ぬことができる飛び降り自殺にしました・・

  

  何年ぶりだ、この空を拝むのは。変わんねぇな、この空だけは。日本の小奇麗な夜空だけはな。

 

         変わんないんでしょうね。この空だけは。何年経っても、いつまでも。

 

一・???「今年、一つ何かが変わった。そんな気がした」