ファースト「ねー、お兄ぃ~。映画見にいこー」
ゼロ「でも、セカンドさんは今日バイトがあるって言ってましたし・・・」
ファースト「いーじゃん、あんなやつ。二人で でーといこー♡」
マフィアのボス、ゼロ・グラビティアは幼い義妹のファースト・グラビティアの手を引いて、
可哀想なセカンドさんと思いつつも、最近ブームの映画を見に行くのだった。
一方そのころ、マフィアの№2、セカンド・グラビティアは、バイトの休憩時間に店の裏側で缶コーヒーを
一人寂しく飲んでいた。ゼロとはまさに正反対だ。セカンド自体、愛する妹がゼロと映画に行くとは
思はないだろう。ゼロはきっと断るだろうと信じているからだ。
セカンド「ファースト・・・・組織の抗争に巻き込まれて怪我をしてないか。ゼロが守ってくれるだろうが・・
ああああああああ!すっげー心配!!」
ファーストの方では・・・
ファースト「面白かったね、お兄ぃ🎵」
ゼロはファーストの美しい金髪をそっと撫でながら、賛同の声を上げた。
ゼロ「ええ、そうですね。(セカンドさんすいません。この映画見たかったんです。)」
セカンドの方では・・・
セカンド「もうひと頑張りしようか。愛しい妹と、大親友と、自分の将来のためにな」
???「先輩」
急に肩を叩かれて、煙のように白い髪を逆立て、声にならない声を上げて飛びのいた。
そして、煙草を取り出し、火をつけた。
肩を叩いた人物は、手を胸の前において、セカンドをなだめる様に、
竜太郎「ちょ、自分っすよ。先輩。いや、元先輩って言ったほうがいいっすかねー」
セカンド「お、お前。この前クビになってただろ。何でここにいるんだよ」
竜太郎「久々に先輩に会いに来たんすよ。店員さんから居場所を聞いて、裏へ回ってきたんす」
セカンド「は、はぁ。そうかい」
セカンドは、飲みかけのコーヒーの中に煙草を入れると、近くに投げ捨てた。
セカンド「で、お前は今何してんの?今昼の十二時ぐらいなんだけど」
竜太郎「次のバイト先は始まるのが午後四時からなんすよね~。だから、昼の時間は結構自由
なんすよ」
セカンド「えー、そういうバイトはやめたほうがいいんじゃねえの?俺もここの前のバイトは
夜遅くの奴だったけどさ、生活リズムが狂って、病気になったことあるからさ。」
竜太郎「へー、じゃあそこやめますかねぇ。でもコロコロ変えるわけにもいかないんですよね。
次受かるかどうかわかりませんし。就職の際コロコロ職場変えるヤツとも
あんまり、思ってほしくないですし」
セカンド「別に変えてもいいだろ。経験豊富な奴って思われるかもしれないしな。物事ポジティブ
に考えないとな」
竜太郎「そうですね」
セカンドは腕時計をちらりと見ると、ちょっと申し訳なさそうな顔になり、
セカンド「あー、悪い。もうそろそろ、休憩時間終わるから。ね、話の続きはまた今度ってことで」
竜太郎「ああ、そうなんですか。ではまた今度」
そういうと、すでに竜太郎は消えていた。その夜・・・
セカンド「はぁ!?二人で映画見に言ってただぁ!?てめぇ、そうゆうのは俺も誘えて行ったろうが!!」
セカンドは薄ピンク色の襟首をつかんだ。彼は何もかも薄ピンク色だ。
髪の色も、目の色も、服の色まで薄ピンク色だ。
ゼロ「だぁかぁらぁ、謝ってるじゃないですか。すいませんでした、映画に誘わなくて。
ほら、ポップコーン買ってきましたよ」
セカンド「そういうことを言ってんじゃねえの俺は!!人の妹をさぁ、映画に連れてくって、
なぁおい、いくらお前に惚れてるからって、俺の承諾もなしに・・・」
ファースト「うっせえぞゴルァ!!いつまでも兄貴ずらしてんじゃねえぞカスが!
てめえなんざ、お兄ぃが現れた時から赤の他人だということをわすれてんじゃねえぞ
くそが!!お兄ぃに説教垂れるなんざ五億年はやいんだよ!!」
セカンド「すいません・・・」
ゼロ(こ、怖ぁ~。振ったら殺されそうです)