ゼロ「・・・・・・・・・・・」
ゼロ・グラビティアは、いつも道理部屋を真っ暗にし、パソコンに食い入るように覗き込んでいる。
だが、彼は目が悪くなるなど、毛程も感じていない。むしろ早く壊れてくれといった様子だ。
彼は、手で自分自身の頬を掻いた。それ以外は何もしていない。爪が尋常じゃないほど伸びているとか
腕の力がものすごく強いとか、健康的なそういったことならいい。彼の頬の皮が剥がれ落ちたからだ。
彼は今、健康的な体ではない。とある病に感染している。現代の医学で治すことも可能だ。
だが、そうしようとしない。金がないとか、早く死にたいとか、病気だったら皆から哀れんでもらえるとか、
そんな事じゃない。それは・・・・
ファースト「お兄ぃ、うわ、真っ暗。目が悪くなるわよ」
美しい金髪を持った少女が、明かりのつくボタンを押し、部屋に光が満ちた。
ゼロは目を一時つむると、いやいや目を開けた。そして口を開き一言、
ゼロ「急につけないでくださいよ。部屋の主の承諾ぐらい得てから付けて下さい。バカなんですか?」
ファースト「よかった、今日も平常運転で。朝起きたら死んでましたなんて、シャレにならないものね。
それで、今日も新聞覗いてるのね」
ゼロが見つめるそのパソコンの画面には、新聞が写っていて、日付が2017年・12月28日とある。
ゼロ「ねぇ、パラレルワールドってあると思います?」
ファースト「なによ、藪から棒に。そんなものあるわけが・・・・」
ゼロ「何で無いって言いきれるんです?それじゃあ、カモノハシ見たことない人が、
哺乳類で卵を産むって聞いて笑ってるみたいですよ」
ファースト「でも、誰も言ったことのない世界なんて信じられるわけが・・・」
ゼロ「行ったことのある人もいるっぽいですよ。嘘か誠かは別としてですが。この新聞に載ってる、
右腕が千切れた白髪の女の子。自分はパラレルワールドから来たって言ってるらしいです。
何世紀も進んだ科学の話が飛び出したり、IQ300の天才だったり。何故右腕が千切れているか
なぜ、そんな後の話が飛び出してくるかも謎。日本って変なことが起こる国ですね」
ファースト「国のせいじゃないと思うけどな・・・」