テプリズマブという開発中の薬による、1型糖尿病の発症抑制効果が報告され、「Science Translational Medicine」誌に掲載されました。
1型糖尿病ハイリスク状態にある人に同薬を2週間投与したところ、発症抑制効果とともに、膵臓のインスリン分泌力が高まることが確認されました。
1型糖尿病は、血糖値を下げるホルモン「インスリン」を産生している膵臓のβ細胞が自己抗体によって攻撃・破壊され、インスリンを分泌できなくなる病気。発症後は生涯にわたるインスリン療法が必須となりますが、同薬は自己抗体の働きを抑制し、糖尿病の発症を予防します。