
コーヒーは、その趣味性の強さからか、いれ方にも、いろいろな主義主張があるようです。
いろいろな主張があっていいと思いますけど、結局、「生豆と焙煎の質」によりけりだろうと思います。
さかもとこーひーの常連になるまでは、僕も例に漏れず、いろいろと抽出条件をいじくって、1パック200gの最後の方で、ようやく美味しくいれられる・・・という、なんとも もったいない状態が続いていました。
しかし、さかもとこーひーの場合は、銘柄ごとに抽出条件が変わる、ということは、ありません。
「粉は細かめに挽いて少なめに、湯の温度は限りなく沸点に近く」
という原則さえ守れば、どの豆でも、全て同じ抽出条件でいけます。
ということは、技量いらずで、誰でも1杯目から、とびきり美味しいコーヒーがいれられるということです。
これって、家で飲むコーヒーには、ものすごい大事なことだと思います。
「250g買ったら、250g全部、きっちり楽しむことができる。」
それが、さかもとこーひーなんです。
そんなわけで、ご参考までに、わが家のレシピをご紹介・・・。
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ポンプ式エスプレッソを除いて、挽き目は、どの いれ方でも同じです。
エスプレッソ挽き~粗挽き対応のフルレンジグラインダー(C90、ポーレックスなど)の場合は調整範囲(レンジ)の真ん中よりちょい細かいあたり。
エスプレッソ挽き非対応のグラインダー(ナイスカットなど)の場合、レンジの細かい方から1/4~1/3くらいが目安です。
(分量)
どのいれ方でも、分量は同じです。
豆(粉)と注ぐお湯の標準的な分量の対応表は、以下のとおりです。
豆g/湯cc
10/250
12/300
14/350
16/400
18/450
20/500
22/600
24/700
26/800
28/900
30/1000
40/1500
なお、アイスコーヒーを急冷式で作る場合やラテの場合は、お湯を上の5~6割の分量にします。
(抽出いろいろ)
さかもとさんが、いちばんオススメしている いれ方です。
10gの粉に対して沸騰している お湯250ccという比率で、4分間漬けるだけ、という方法。
浸出時間は、豆によっては、4分では少し抽出が足りなく感じることがあります。
とくに茶袋でラインナップされている価格帯以上の豆で顕著ですが、5分浸出すると、その魅力を余すところなく発揮すると思います。
なお、時間の計測は、粉とお湯が接触した瞬間から・・・とか、そんな厳密にやる必要は全くないです。
「どぼどぼ~っと、できるだけ一気に注いでからタイマースタート」って感じで十分です。
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わが家でのメインのいれ方です。
マキネッタは、イタリアやフランスのご家庭でよく使われている器具です。
デミタスといって、通常の倍くらいの濃度のコーヒー(仕上がり50cc/杯)が入ります。
粉の分量は内蔵のバスケットに粉をスプーンで入れていって8分目です。下タンクに入れる水の量を2倍(デミタスは濃度がほぼ倍なので)すると、粉:水は、上の分量表とほぼ同じになります。
詳しい使用方法は、器具の取説を見て下さい。
マキネッタでいれたデミタスコーヒーは そのまま飲んでも美味しいですし、お湯で倍に伸ばせばアメリカーノ、ホットミルクで割ればラテや、氷で急冷してアイスコーヒーにしたりもできます。
フレンチプレスと同等かそれ以上に、豆が持っているポテンシャルを全部引き出すいれ方です。「フレンチプレスは粉がちょっと・・・」という方に、ぜひおススメです。
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ドリップバッグ
オフィスや旅先で大活躍。 マグカップ1杯分が、ちょうど良い濃さだと思います。
コツは、写真のような湯沸かしポットの場合、再沸騰させてすぐにいれるか、98℃で保温しておくことと、
出湯ボタンを小まめにオンオフして、ちびちびと少しずつ落とすことです。
なお、袋の裏面の取説には蒸らしをするように書いてありますが、しない方が良いです。
ドリップ
ネルはまだ良いんですが、ペーパーフィルターの場合、豆の良いところが紙に吸われてしまうので、おススメしません。
どうしてもやるなら、コツは蒸らしをしないこと。蒸らし時間を取ると抽出温度が下がってしまい、さかもとこーひーの良さが出なくなるんです。
なので、始終ひたすら、粉の上面からお湯が大きく溢れない程度にゆっくりと注ぎ続け、仕上がり量になったらドリッパーを外すだけ。
仕上がり量は、上に書いたお湯の量から、粉に吸われてしまう分として50c差し引きます。
・・・だいたいこんなところです。
当ブログには、他にもいれ方を紹介している記事がありますので、興味とお時間のある方は ご覧いただければうれしいです。