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東大・桑田特別コーチが初指導 目指すは「考える野球」

2013.1.27 21:42 大学・社会人野球
東京大学野球部で指導を行う桑田真澄・特別コーチ。選手らの前でマウンド投球=27日、東京都文京区の東大球場(財満朝則撮影)

東京大学野球部で指導を行う桑田真澄・特別コーチ。選手らの前でマウンド投球=27日、東京都文京区の東大球場(財満朝則撮影)

 プロ野球巨人で通算173勝を挙げ、今年から東大野球部の特別コーチを務める桑田真澄氏(44)が27日、東京都文京区の東大グラウンドで選手を初指導した。「みんな思っていたより体格がよく、レベルも高い」と東京六大学リーグで46連敗中のチーム力の底上げに意欲を見せた。

 ノックバットを手にした桑田氏は、打球に強弱をつけてノックの雨を降らせた。自ら遊撃の守備につき、現役時代から定評のある華麗なフィールディングも披露。マウンドでは投手陣の前で直球や鋭く曲がり落ちるカーブを計41球投げ込んだ。

 「僕が一番自信があるのは守備で、次がバッティング。オールラウンドプレーヤーとしてチームをサポートしたい」と桑田氏。浜田一志監督(48)は「見せてもらったお手本は、選手の目に焼き付いて離れないと思う」とトップレベルの実技指導を喜んだ。

 桑田氏は与四球の多い東大投手陣の課題に、制球力の安定を挙げる。「ストライクを投げられないのではなく、投げ方を知らないだけ。公式が分かれば答えは出るはずで、そのきっかけを与えてあげたい」という。

 自身も体格に恵まれず、他の大学に比べて選手の高校時代の実績や技術などの点で見劣りする東大野球部は似ていると感じる。「野球は体力や技術だけでなく、考えることが大事。(東大は)日本で一番考えることのできるチームだと思う」(桑田氏)との方針で、今後の指導法を頭の中に描く。(三浦馨)