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Style FM日曜討論8月22日放送の内容の要点の報告を続けさせて頂きます。
菅談話「国と文化を奪われ」批判 その5 つづき
李朝末期の実態~亡国は必然と見た当時の外国人たち
●『立憲君主論者の清末の梁啓超の見方』<歪められた朝鮮総督府>黄文雄1998年光文社より
「立憲君主制が確立されていない専制国家の運命は、すべて宮廷とつながっている。
全国民はことごとく君主一族から害毒をこうむる。
君主専制国家の政治を操る閔妃と高宗はじつに、悪女と愚君である。
このような君主が国を滅ぼさない例は、歴史上ほとんどなかった。
李朝社会は、貴族と貧家の階級が歴然と存在し、両斑は一切の権利を独占。
国中で独立人格と自由意志を持つ者は貴族のみで、しかしながら、彼らはすべて社会の諸悪の根源である。。
民衆に対しては禽獣畜生のごとく扱い、搾取略奪した財産を国庫に入れるのは三分の一にも満たない。徒党を組み、私腹を肥やして殺し合う。
高官も今日の権勢さえあれば、明日は亡国となってもほとんど気にしない。日本が統監府を設けた後、朝鮮人の政権争奪は、以前にも増して激しくなり、合併後には、隣国の人々さえ慟哭せざるをえないのに、朝鮮の顕官(高官)たちは、いっそう新朝廷に阿諛迎合して、日々猟官運動に忙殺されるありさまだ。安重根のような人は、億万人中に一人や二人も得られない。朝鮮社会は厚顔無恥、陰険悪辣な徒が多く、節操自愛するものが少ないので、亡国は朝鮮人社会がそうさせたのだろう。」
●戴天仇『日本論』(昭和16年 原著昭和3・1928年)
「清国はアロー戦争でフランスに敗れ、ロシアは満州を征服して日一日と南下政策を続けた。
もし日本が北進に努力しなければ、ロシアは必ずや朝鮮を侵略したであろう。
腐敗せる朝鮮王室と両斑がどうして露国を一掃し得たであろうか。
故に日本の北進はやむを得なかったのである。
日清・日露の両大戦は、日本にとって民族の興亡、国家の存亡を賭した戦いであった。
中国とロシアはともに世界の大国である。
小をもって大を 抗す、しかも十倍の大に抗するのである。
日本人が気狂いでない限り、一歩退いて考えざるを得なかっただろう。
<前進は生路であり、後退は絶路である>
ということを彼らはよく承知していたのである。」
戴天仇:1882年生まれ、若くして国学院大学に学ぶ。孫文の秘書兼通訳。
大正13・1924年の神戸での孫文の「大亜細亜主義」の講演の通訳を務めた。
●両班に収奪される民衆の怨嗟の声~「韓国 堕落の2000年史」崔基鎬・平成13年・詳伝社
『血の涙』---李氏朝鮮末期の代表的な知識人だった李人稙(1862-1916年)の詩
両班たちが国を潰した。
賤民は両班に鞭打たれて、殺される。
殺されても、殴られても、不平をいえない。
少しでも値打ちがある物を持っていれば、両班が奪ってゆく。
妻が美しくて両班に奪われても、文句をいうのは禁物だ。
両班の前では、まったく無力な賎民は、自分の財産、妻だけではな
く、生命すらその気ままに委ねられている。
口ひとつ間違えればぶっ叩かれるか、遠い島へ流される。
両班の刃にかけられて、生命すら保つことができない。」
(『韓国現代史』第8巻、新丘文化社ソウル)