あなたの漢方どんなかな? 〜半夏瀉心湯の巻〜 | 自分のことを好きになる漢方薬局 田中智行のブログ

自分のことを好きになる漢方薬局 田中智行のブログ

カラダがととのうとココロがととのう
カラダとココロが調和すると自然と自分のことを好きになってくる
ちょっと不思議な漢方やさんがそんな想いをカウンセリングと漢方を通じて広げていきます

こんにちは!

自然とワクワクになる漢方薬局

『ちぎょうの漢方』ワクワク漢方薬剤師

たなとも先生こと田中智行でございます

 

漢方処方を学ぶシリーズ

 
 
  
食べ過ぎはは口に出る 田中です

 

久しぶりのお腹シリーズ

 

今回は半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)

 

それではいってみよー

 

構成生薬

半夏(はんげ 温/辛)

黄芩(おうごん 寒/苦)

黄連(おうれん 寒/苦)

人参(にんじん 微温/甘微苦)

大棗(たいそう 温/甘)

甘草(かんぞう 平/甘)

生姜(しょうきょう 温/辛)

 

みぞおちのつかえを取る方剤

みぞおちのことは心下部と言います

 

その心を瀉するので瀉心湯

 

全体的には補性薬が多いのだけれども

主役は黄連黄芩なので鎮めることを目的とする

 

あとね

乾燥させる生薬も多いので湿性向きでもあるよね

 

半夏はね化痰薬(かたんやく)

胃を温めて気の上昇を抑えてくれる

胃を乾かしてくれる作用もあるよ

半夏は毒性が強いから生姜と組み合わせることで毒性を緩和してる

 

黄連 黄芩はね清熱燥湿薬(せいねつそうしつやく)

熱をとって炎症を鎮めてくれる

本当は下に行くはずの熱が上にこもることで起きる症状を取ってくれるよ

 

人参大棗はね補気薬(ほきやく)

気を補ってくれる

人参は気を補う力が強い

大棗は血を増やす効果もあるよ

 

生姜はね

メーカーさんによっては乾姜が入っていることも多い

乾姜のほうが温めてくれる

うちで扱っているのは生姜の方

そういう意味では冷ます方に重点が置かれているのかな

 

食べ過ぎや冷たいものによる胃熱を取って気の流れを良くしてくれる

熱が上部にいくことによる脾の冷えを改善しととのえてくれる

 

ほうほう

半夏瀉心湯にはそんな意味があるんだね

 

 

追伸

 

飲み過ぎ食べすぎには半夏瀉心湯

 

この時期には強い味方

 

どうしても脾胃の負担が強くなってくるこの季節

口内炎ができたり唇が乾燥しやすくなったりします

 

それってね サインよ

 

負担が大きくなってます

っていうサイン

 

本当ならね

夕食断食とかしてお腹の働きすぎを止めてあげることが一番

 

でもなかなかそんな事ができないんならば

働きすぎでオーバーヒートしたお腹を冷ましてあげる

 

そんな事ができるのも漢方の力

 

その人の症状にあってないと効果はないんやけれども

つよーい味方です

 

そんなふうに思ったハッピーサーズデー

最後までお読みいただきありがとうございます

 

さぁ、今日もワクワクでいってみよー

 

HPものぞいてみてね↑