大阪きのこ展2018その5 | 三十九さんの部屋

三十九さんの部屋

いざゆかん!民のために!

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今度はきのこの観察ポイントについて。きのこの各部の特徴について、どのような状態なのかを記録しておくこと。

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採取したきのこを標本として活用するためこのようなポイントについて記録し、それをつけて博物館に送ると標本としての値打ちが上がる。

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いろんなきのこを並べて、カサや柄、ヒダ、断面、子実層にどのような特徴があるのかを見せている。

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ベニタケ属。夏場に多く見られ、赤や緑や白などカラフルな種類も多いが、外見で区別しにくいものも多い。

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傷つけると乳液の出るチチタケ属。最近ではチチタケ属、カラハツタケ属、ムルティフルカ属の3つにわけられている。

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ヌメリイグチ属。カサ表面がぬるぬるしているものが多く、ハナイグチなど食用として好まれるものもある。

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ヤマドリタケ属。イグチの代表選手みたいなもので、ポルチーニの仲間が有名。最近ではかなり細分化されている。

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ニガイグチ属。その名のとおりかじると苦い種類が多いが、なかには苦くないものもある。

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ヤマイグチ属。柄に粒点が特徴的。標高の高い所に行かないとなかなか見られないものもあるが、スミゾメヤマイグチやイロガワリヤマイグチは低地でも見られる。

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オニイグチ属。全体が黒っぽくてささくれている印象。最近では多くの種類が認識されているが、ひとくちに「オニイグチ」といっても肉眼的に区別できない隠遁種がかなりあることがわかっている。

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ここでは主にハラタケ目の系統樹とあるグループについての展示。

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かつて内部に胞子をため込んだホコリタケみたいなのとか、くさい液状のグレバをもつキヌガサタケみたいなのは「腹菌類」というグループだったが、今では多様な分類群の集まりにすぎないことがわかった。写真奥のほうのはそのうちハラタケ目に属するもの。ホコリタケやノウタケ。

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こちらはイグチ目に属するもの。ショウロやツチグリなど。

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こちらはスッポンタケ目に属するもの。キヌガサタケやキツネノタイマツ。

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地下生菌だが切ると乳液の出るチチショウロはベニタケ目。ベニタケ目はいわゆるベニタケ型だけでなく、フサヒメホウキタケやニンギョウタケなど多様な姿のものが属している。

様々な分類に属する生き物が似たような外見になることを「収斂進化」という。