
大きなきのこが収納されているケース。サルノコシカケ類は大きいのをしばしば見るが、注目は左のオオオニテングタケ。やらかいきのこではとびぬけて大きい。

さらに展示会場は続く

おや、こんなところに宮崎駿が?と思ったら、担当学芸員の佐久間氏だった。最近は立派なおひげをたくわえて、それが白くなって風格が増してきた。展示期間中はここにいることが多いらしい。

その上空には天井からつり下げられたきのこモービルがぶらぶら。

きのこの図鑑類には全国に出回る有名な物意外に各地でローカルな図鑑が出版されている。ここにはなつかしいものやら今では絶版なものが。

昔の図鑑の展示。まさに日本のきのこ図鑑の黎明期。

今関六也の原色キノコ。むかしの図鑑はカラー図版が主流。

きのこが植物図鑑に収録されるときは隠花植物扱いされていた。

川村清一の日本原色菌類図鑑。

1828出版の海外図鑑の薬用植物図譜。ベニテンの学名が属名Agaricusになっている。
むかし、やらかくてヒダのあるきのこはAgaricusだった。今はハラタケ属。

左上はフローラ・ヤポニカに収録されたマンネンタケの図。はじめて日本から学術報告されたきのこだという。右は坂本浩然の菌譜。日本では本草学からスタートしたきのこへの探求が海外からの学術書の導入で菌類学になっていく。

菌譜より。アカハツ、ツルタケなど今もおなじみの名前が見られる。

左はテングタケの仲間、その右はスッポンタケとわかるが、右端はツキヨタケと書かれていても?となってしまう。

左ページの細いやつはキヌカラカサタケと書かれているが、今その和名で呼ばれているものよりも、どっちかというとキイボカサタケなどに似ている。それとも、当時はそれらをそう呼んでいたのか?

きのこだけでなく、変形菌の展示もある。