きのこ歴30年。
その歴史の中でひときわ自分の記憶に刻まれ、そして後の世に語り継ぐかもしれない旅がある。
西暦2013年、日本は安部総理の時代。
菌学会は東北、関東、西日本3つの支部が互いに研鑽を競い、
荒ぶる猛者?が野山を駆け巡っていた。
採集紀行伝 西国演義!
少し前までは少年は外で遊んだ それが彼らの日常だった
ゲームと話すより泳いでる魚捕まえ きのこの名前など覚えたものだ
これはなに?彼が尋ねる ハラタケと我は答える
そのときすでに我は 少年を道連れにしている
先探しているから 迷わずに付いておいで
名前調べる頃を見計らい 図鑑出してあげるよ

ここ2年ほどはこの時期にどこかへでかけている。せっかくの連休ということで。
一昨年は佐賀県へ、昨年は富山県へ。
そして、今年はまた九州だ。といっても、場所は一昨年とはちょっとちがう。
昨年は石拾いに行ったので、今年はまたちがうところで石拾いをしようと情報を集めた。
そこで偶然入手したのが九州の海岸でのもの。
ということで、てってけて~とでかけたぜ

本当は前日の夜からバスに乗っていきたかったところだが、いろいろ忙しく、8時台という出発時間には間に合いそうもないので、当日の朝に新幹線で行くことにした。
ところが、乗ろうと思ってた新幹線の指定席がすでに完売状態だとわかったので、どうするか考えた。京都から新大阪まで行って、新大阪発の自由席に乗るか。
しかし、それでも確実に乗れるという保証がないので、しかたなしにグリーン車に乗ってやったぜ。
朝7時20分発で京都を出て、小倉で降りて乗り換え。最初特急に乗ったら目的の駅に留まらないので、途中で乗り換え。この駅で次の快速をまった。

黒いクッキーに白いクリームがはさんであるやつ。それはオレオ。
太鼓のような形で真ん中に三つの星がある星座。それはオリオン。

福津駅で降りて、駅にある観光案内所でバスのことなどをたずねる。一応、調べておいたが念のために。入口には「ふくふくちゃん」なるキャラクターが。

駅前からバスに乗り込む。ほどなく道沿いに現れた店。なんだか80年代から時間が止まっているようなかんじ。夜になるとネオンがともってアメリカンなかんじをかもすのだろう。最近はちょっと80年代チックなものもきているので、案外いけるかも。そうでもないか
で、バスに乗っていると、まったくちがう終点にたどり着いたので驚いた。たしかに聞いた時間に該当する系統のバスに乗ったはずなのに。すると、この終点から今度は当初の目的地に向かうのだという。
どうも、この系統はそれぞれ正反対の終点に向かって行ったり来たりする2つの便があり、乗ろうと思っていた便の前の便に乗ってしまったようだった。それが遅れてバス停に来たものだから、それが目的の便だと思ってしまったようだ。おかげで3倍の時間をかけて目的地にたどり着くことになってしまった。

途中、バスからみえた立派な門構え。どう見ても武家屋敷かなにかにしか見えないのだが、「福間病院」と書かれている。これが病院の敷地の入口だとしても、その奥には病院らしき建物が見えないから、そうとう広い敷地の奥に建っているのだろう。

駅に戻ってきて本来のコースを走っていると、やっと海が見えてきた。港町だけあって、水産高校なんてものがある。

終点の港に到着。ふつうに来たら30分もかかっていない。ここは入り組んだ湾に港があり、イカを干していた。

ざるにはなにかの魚を開いたものを干していた。なにかにとられないように、しっかりネットでガードしている。

漁船もたくさん停泊していていかにも港というかんじ。

反対側。ここは深く入り組んだ湾になっている。バス停から湾をまたぐ橋を渡って、向こう側の海岸に行く。
次回、採集紀行伝 西国演義
第2話「かしわめし弁当」
いざゆかん、民のために!