少女系きのこ図鑑 | 三十九さんの部屋

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少女系きのこ図鑑

ISBN978-4-925064-59-0
玉木えみ 著
飯沢耕太郎 監修
発行元 DU BOOKS
発売元 株式会社ディスクユニオン
2012年11月30日 初版発行
定価 2200円+税

「かわいくてためになる。世界初の「キノコ図鑑」107種収録」
なにが「少女系」なのかというと、ようするに中身はきのこを少女に擬人化したイラストと、きのこの解説が掲載された本。
最近は学術書を漫画やイラスト化したものも多いが、きのこの世界にも来るべき物が来たということか。でもたいがいそういうものはいわゆる「萌え系」のイラストで、実際にきのこを萌え系で擬人化したサイトもあるが、この本ではちょっとちがってほんわか少女風とでもいうべき、少女漫画的テイストで描かれている。

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それぞれ1種類ごとに見開きで右側に擬人化した少女ときのこのイラスト、左にきのこについての解説が書かれている。
きのこ図鑑としてそんなに役立つものではないが、見て楽しむというもの。おもしろいのは、きのこ同士が似ている場合は登場するきのこ少女も似ていて(ツキヨタケとムキタケなど)、特におもしろいのはマツタケとバカマツタケ。
めずらしいチョイスではニュージーランドに産するハラタケ型から腹菌類型に変化する途中のような「Weraroa virescens」が選ばれていること。

左側の解説ページにはちゃんとした?リアルなきのこの姿の絵も添えられているのだが、残念なことに、エノキタケに添えられているのはどう見てもマツカサキノコモドキ。他にもニガクリタケにはキヌオオフクロタケが使われている。このあたりは次の版で直して欲しいもの。
きのこの他にも植物病原菌や今や菌類ではない変形菌からもチョイスされている。
おまけとして、表紙と同じ絵柄の絵はがきが1枚ついている。