東京紀行2 | 三十九さんの部屋

三十九さんの部屋

いざゆかん!民のために!

きのこ歴30年。
その歴史の中でひときわ自分の記憶に刻まれ、そして後の世に語り継ぐかもしれない旅がある。
西暦2012年、日本は野田総理の時代。
菌学会は東北、関東、西日本3つの支部が互いに研鑽を競い、
荒ぶる猛者?が野山を駆け巡っていた。
採集紀行伝 東国演義!

それがささやかな少年の趣味のためでも 我は律儀に語りかけた
町に埋もれて生きるのがいやに思えて 季節季節に雨を待った
これはなに?彼が尋ねる ハラタケと我は答える
野山にしみる雨で 菌類の成長を促す
限られた予算の中 無駄遣いしないように
息をアラゲきつい 山登り後を追っておいでよ

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奥多摩に見切りを付けて、今度は違う場所へ向かっていった。
林道をばく進する酔渓号。
これは途中の車1台分が通行できるようなトンネルの内部で。写真ではなんだかわからないが、内部は素堀のトンネルになっている。

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林道を上りきったところに広い場所があり、地図やトイレが設置されている。
ここで車を止めて、近くの山へ入っていこうということになった。

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都民の森から途中まで引き返し、ちがうルートをたどってここまで来た。
このあたりも「秩父多摩甲斐国立公園」に入っているという。なんとも広そうなエリアだ。

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広場から山の尾根伝いに歩いていく。尾根は森林の境界になっていることも多く、区画がかわると樹種がちがうことも珍しくない。これも右側がヒノキの人工林で左側は雑木林。
もちろん、山伏が先頭を切って歩いていく。他はついていくのが精一杯だ。
ここで何人もの、縦断トレイル?をしている人とすれ違った。よくもまあ、こんな山道をかけるように歩いていくものだ。

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ちょっと斜面はきついが、なかなか雰囲気のある林内。

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酔渓さんらはウラベニホテイシメジやマイタケなんかを期待しているのだが、そうなかなか見つかるものではない。やっときのこを見つけたら、イタチタケの仲間だった。

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やっとイグチが見つかったぜ~と思ったら、これはなんだ?

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あとで持って帰ったのを見てもらうと、「アルカリキゾメニガイグチ」らしい。

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落ち葉がたくさん積もっている場所では、モリノカレバタケの仲間がたくさん出ていた。

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やっとシメジ系があったと思ったら、名前がわからない。

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ヒダは密で幅が狭い。特にかわったにおいもなかった。キシメジ科であろうと思われるが、それ以上は不明。

次回、採集紀行伝 東国演義
第3話「日の出ラーメン」
いざゆかん、民のために!