
タマムクエタケ Agrocybe arvalis
担子菌門ハラタケ亜門ハラタケ綱ハラタケ亜綱ハラタケ目モエギタケ科フミヅキタケ属
agrocybe アグロキベ(ギリシャ語の「耕地」+「帽子」)
arvalis アルウァリス(耕地生の、野原の)
夏~秋に畑地や林地などに散生。小型きのこ。
カサは饅頭型からやや中高の平らに開く。表面は黄土色~黄土褐色。
中央部付近に放射状のしわがある場合がある。周辺部には湿時条線がみられる。
ヒダは密で暗褐色。
柄は細く内部は中空。
地中に黒っぽい菌糸の塊「菌核」があり、そこから発生する。
最近は街路樹の下や公園で木材チップを敷き詰めているところが多いが、そうした場所から発生することが多い。

一見、動物のうんこのようにも見える菌核から発生する。
よく似ていて、同じ環境、ときに同じ場所に発生するものにキンカクイチメガサがある。
この写真、よく覚えてはいないが、左がタマムクエタケ、右(中央)がキンカクイチメガサだったかもしれない。
きのこ(子実体)が出ていればまだみわけがつくが(ヒダの色)、菌核だけなら絶対わからない。



街路樹の下、木材チップが敷き詰められたところに大量に発生していた。
実はこの中にキンカクイチメガサも混じっている。
2005年10月に京都市内で撮影。